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JRA 天皇賞・秋(G1)「当然、メイチです」復権懸けるコントレイル陣営に大阪杯の悪夢再び?

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 31日、東京競馬の最終日には第164回天皇賞・秋(G1)が行われる。

 芝2000mを舞台に繰り広げられる伝統のレースに、今年は16頭の強豪がエントリー。三冠馬コントレイル、G1・5勝グランアレグリア、皐月賞馬エフフォーリアの三強対決もあれば、一発を狙う伏兵陣と多士済々だ。

 そんな三つ巴ムードが形成されている中、27日現在の『netkeiba.com』想定オッズで僅かの差で1番人気に支持されているのが、春の大阪杯(G1)3着からの復権を懸けるコントレイル(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。

 昨年11月のジャパンC(G1)以来、約4ヶ月ぶりの出走となった前走では、単勝1.8倍の大本命に推されるも連絡みも逃す敗戦。降りしきる雨の中、4コーナーで早めの進出を仕掛けたものの、逃げる同世代牝馬レイパパレの後塵を拝する結果に。最後は6番人気の伏兵のモズベッロにも足元をすくわれた。

 次走に予定の宝塚記念(G1)で巻き返しが期待されたが、同馬を管理する矢作師は、疲れが抜けないことを理由に同レースを見送ることを表明。万全の状態で秋の天皇賞を目指すこととなった。

 コントレイルは先月28日に放牧先の大山ヒルズから栗東に帰厩。今月20日の1週前追い切りでは主戦の福永祐一騎手が騎乗し、僚馬ダノンファラオ、ホウオウアマゾンとの3頭併せを消化。しっかりと最先着を果たした。

 矢作師が『サンケイスポーツ』に寄稿している自身のコラム【矢作芳人調教師 信は力なり】によれば、「状態が上がらなければ回避しても良いというくらいの覚悟」だったようだが、ここにきて良化は著しいようだ。同厩舎の金羅助手は仕上げに関して、「当然、メイチです」と『デイリースポーツ』に語っている。

 一方、このあとジャパンCが控えている中、秋の天皇賞に全力投球することについては、一部で不安の声も上がっている。

 今回の天皇賞からは、中3週の間隔しかない。メイチで仕上げれば当然、それ以上の上積みは期待し難くなり、仮に反動などが出れば、出走自体も危ぶまれることになる。

 コントレイルは今年、大阪杯、宝塚記念、秋の天皇賞、ジャパンC、そして有馬記念の5戦が候補に挙がっていたが、先述のとおり春は1戦で終了。今秋も有馬記念が既に見送られた。

 父のディープインパクトがいない今、コントレイル陣営にとっては、無事に牧場へと戻してあげるのが最優先。そのため、激戦必至の天皇賞を使われることで余力がなくなるようなら、ジャパンCを見送る可能性も出てくるだろう。

 こちらについてはネットの掲示板やSNSなどでも「秋天メイチから中3週で使えるの?」「勝っても負けても秋天で引退もなりそう」といった懐疑的な意見もチラホラ出始めた。

 2500mで行われる有馬記念を回避する理由に距離への不安を挙げたことを考えれば、2400mのジャパンCよりも秋の天皇賞の方に全力投球したくなる気持ちも分からないではない。

 ぜひ、無事にラストランを迎えて欲しいものだが、三冠馬の勇姿があと何走見られるのかも気になるところだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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