
JRA「M.デムーロ×マイネル軍団」で勝負気配⁉︎ アルゼンチン共和国杯(G2)父スクリーンヒーローの背中を知る名手が父子制覇へ!
先週、アルテミスS(G3)をサークルオブライフで制し、JRA重賞100勝を達成したM.デムーロ騎手。日本の競馬ファンには古くから馴染みがある外国人騎手の1人で、歴代の名馬にも多く騎乗しており、幾度となく勝利を重ねてきた。
そんなデムーロ騎手は今週末、東京競馬場で行われるアルゼンチン共和国杯(G2)にマイネルウィルトス(牡5、栗東・宮徹厩舎)に騎乗する。マイネル軍団とデムーロ騎手といえば、新潟記念(G3)のマイネルファンロンでの勝利が記憶に新しい。
レースでは、最後方からの競馬。新潟外回りの最後の長い直線では、大外のラチ沿いを回して他馬をごぼう抜き。単勝40倍台と低評価だったが、鮮やかな差し切り勝ちを飾った。
また、オークス(G1)を勝利したユーバーレーベンも冠名こそマイネルではないが、同じサラブレッドクラブ・ラフィアン所有の馬だ。この時も今年3月に亡くなったマイネル軍団の総帥・岡田繁幸氏に捧げるクラシック初制覇となり、ここ一番での勝負強さをみせた。
今年、マイネル軍団が重賞でデムーロ騎手を起用した場合、成績は(2-0-1-2/5)で勝率40%、複勝率60%と1番人気に1度も騎乗していないことを考えれば優秀な結果を残している。
マイネルウィルトスの父スクリーンヒーローは、アルゼンチン共和国杯の勝ち馬でもある。そしてこのレースを勝った後、デムーロ騎手がジャパンC(G1)で勝利に導いた事も競馬ファンの知るところだろう。
今回がデビュー30戦目で初の府中の舞台に立つマイネルウィルトスは、全10場走破と節目のレースとなる。3走前の福島民報杯(L)では、極悪馬場のなか圧巻の大差勝ち。一時は凱旋門賞(G1)へのプランも挙がった。その後は函館記念で8着、札幌記念では4着と負けはしたが、それほど着差はなく、まだ重賞で力負けしているとは言い切れない。
今回2500mの長距離は初という事もあり、未知なる適性が開花する可能性も十分にある。現在『netkeiba.com』の想定オッズでは4番人気と、それなりに妙味もありそうだ。
父スクリーンヒーローと同様にアルゼンチン共和国杯で重賞初制覇を成し遂げ、そしてその先の大きな舞台に進むことができるのか。レース発走は7日(日)15時35分の予定だ。
(文=ハイキック熊田)
<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?
PICK UP
Ranking
17:30更新元JRA藤田伸二氏「置いてきぼり」大塚騎手に同情……木村哲也調教師のパワハラ問題に「本人はあまりピンと来てない」
JRA痛ましい栗東火災事故から1年、5頭が犠牲になった村山明厩舎から希望の光。 “弔い星”を届けたアノ馬がオープン連勝!
JRA三浦皇成を落馬に巻き込んでしまった「あの新人騎手」がまさかの選択!? 順調に回復見せるも復帰には難題多く……
- JRA「パワハラ裁判」木村哲也調教師が復帰。大塚海渡騎手への暴言、暴力行為による調教停止処分から約3か月…若手実力派調教師の汚名返上に期待
- 武豊を潰した新人騎手「暴走」に物議!? 連続斜行でレースぶち壊し……未だデビューから1人だけ勝てない「焦り」か
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- ヤマニンウルス、オーサムリザルトに新たなライバル登場か…元クラシック候補が路線変更ズバリ、M.デムーロ「強かった。乗っていただけ」
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?