JRA デイリー杯2歳S(G2)珍名馬の大活躍で知名度も「ウナギノボリ」!元祖珍名馬オーナー所有馬が2歳王者へ名乗りをあげるか⁉
先週の日曜日、東京競馬場や福島競馬場では「オレデイイノカ」、「オニャンコポン」、「アナゴサン」、「オヌシナニモノ」などのいわゆる珍名馬が大活躍。奇しくもこの日11月7日は、元祖珍名馬オーナーの小田切有一氏の誕生日だった。それを祝福するかのような珍名馬デーとなった。
先日大井競馬で初勝利をあげた「スモモモモモモモモ」も珍名馬として話題となり、その実況アナウンサー泣かせの馬名がSNSを盛り上げたと英メディアにも取り上げられるほどで、海外からも日本の珍名馬に注目が集まっている。
そんな珍名馬ムーブメントが巻き上がるなか、13日(土)のデイリー杯2歳S(G2)に出走するのが、小田切氏の所有馬ウナギノボリ(牡2、栗東・音無秀孝厩舎)だ。現在小田切氏唯一の所有馬であり、SNS上では早くも一部では「この流れならウナギノボリが勝つかもしれない」との声があがっている。
同馬は新馬勝ち後の前走サウジアラビアRC(G3)で好メンバー相手に4着と健闘。その可能性も「ウナギノボリ⁉」となっている。
今回は新馬戦以来の和田竜二騎手とのコンビで臨む予定だ。新馬戦後のコメントで和田騎手は「(ウナギだけに)つかみ所がない所が逆にいい」と冗談を交えつつもその未知の能力を評価していた。ここも下克上を狙っているだろう。
相手筆頭は競馬各紙の2歳番付でも上位に挙がっているセリフォス。今回は主戦の川田将雅騎手が海外遠征帰りの隔離期間中のため、代打で藤岡佑介騎手が騎乗する予定だ。ここは付け入るチャンスがあっていい。
さらに前走アスター賞を勝ったプルパレイ、新馬戦を快勝したソネットフレーズ、サウジアラビアRCで3着だったスタニングローズと社台グループ勢が揃って待ち受けている。
ウナギノボリがこのレースを勝てば朝日杯FS(G1)への道が開け、小田切オーナーとしても高松宮記念(G1)を制したオレハマッテルゼ以来のG1制覇のチャンスが現実味を帯びてくる。そして珍名馬界の代表格として、今後競馬ファンを大いに盛り上げるに違いない。今後のウナギノボリな成績を期待せずにはいられない。
(文=ハイキック熊田)
<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?
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