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JRAマイルCS(G1)グランアレグリアに「死角」あり!? 人気馬総崩れエリザベス女王杯で明暗を分けた原因から浮上するのは

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 今月14日に阪神競馬場で行われたエリザベス女王杯(G1)は、上位人気馬がことごとく馬群に沈み、大波乱の結末となった。

 先行勢には厳しい流れで展開のアヤもあったとはいえ、現在の阪神の芝コースは明らかにタフなコンディション。アカイトリノムスメやレイパパレなど軽いスピードを身上とするディープインパクト産駒が軒並み敗れた事と無関係ではないだろう。

 京都競馬場の大規模改修工事により、阪神競馬場での開催は例年よりも約1か月早く始まった。開催期間が長期化したことで、1週ごとに時計がかかる芝コンディションとなっていた。

 例年ならエリザベス女王杯は開幕2週目に行われるが、今年は6週目となったことも馬場状態の悪化が進んだ原因と考えらえる。実際、前日に阪神芝コースで行われた9R岸和田S(3勝クラス)、メイン11Rのデイリー杯2歳S(G2)では共に昨年より2.7秒も遅い勝ち時計となっており(昨年、今年ともに良)、今回のエリザベス女王杯でのアカイイトの勝ち時計も昨年のラッキーライラックよりも1.8秒も遅い決着となった。

 父から受け継いだ軽く伸びのあるストライドで高速決着に強さを発揮するディープインパクト産駒に比べて、欧州のようなタフな馬場で持続的なスピードを持っていることが多いキズナ、エピファネイア産駒が台頭した。先述したデイリー杯2歳Sでも、パワー・持続型の産駒が多いとされるダイワメジャー、エピファネイアの産駒がワンツーフィニッシュを決めている事は偶然ではないだろう。今回のマイルCSでG1・6勝目を狙う父ディープインパクトのグランアレグリアにとっては正念場となりそうだ。

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シュネルマイスター 撮影:Ruriko.I

 そんな現在の阪神の馬場傾向から浮かび上がるのが、今年のNHKマイルC覇者シュネルマイスターだ。シュネルマイスターの父Kingmanはイギリスなどで、マイルを中心に8戦7勝と活躍した名マイラー。母セリエンホルデはドイツオークスの勝ち馬、母父はドイツのリーディングサイアーというヨーロッパの超一流馬の血を引く。ヨーロッパのタフな馬場で活躍してきた両親を持つシュネルマイスターにとっては、現在の阪神の時計のかかる馬場はプラスに働きそうだ。

 また前走の毎日王冠(G2)では出遅れて後方からの競馬となったが、先週のエリザベス女王杯で勝利したアカイイトも、スタートで後手を踏み後方からの追い込みで勝利を挙げており、先行勢にとっては序盤で体力を奪われやすい厳しい馬場状態であると考えられる。

 今回は外回りに替わるとはいえ、G1では各馬早めの仕掛けになることが多く、後方待機から直線では荒れた馬場でも長く良い脚が使えそうなシュネルマイスターにとっては格好の展開になりそうだ。

 前走では春のマイル王ダノンキングリーを下し、陣営も打倒グランアレグリアに自信を覗かせ上昇一途の3歳馬シュネルマイスターのレースぶりに注目したい。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

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