
JRA川田将雅「強引タックル」も大本命馬で痛恨ミス!? 上がり最速33秒3の“取りこぼし”にファンからも不満の声が続出!?

5日、中京競馬場でチャンピオンズC(G1)の直前に行われた10R中京日経賞(2勝クラス)は、福永祐一騎手の3番人気サマートゥリストが勝利。10月の1勝クラスに続いて連勝を決めた。
「いい形で脚を溜めてレースができました」
福永騎手がそうレースを振り返ったように、この勝利は「中京の鬼」ともいわれる名手の好騎乗が導いたといっていいだろう。
一方、パートナーを道中で完璧なエスコートした福永騎手に対し、あまりにも残念過ぎる騎乗だったのは、1番人気のジャスティンカフェ(牡3、栗東・安田翔伍厩舎)の川田将雅騎手だ。
こちらは前走の快勝を評価されて、ファンからは単勝オッズ1.7倍の断然人気に支持を集めていた。2勝クラスに上がったとはいえ、舞台は強い勝ち方をした前走と同じ中京の芝1600m戦で、当時完勝した相手がサマートゥリスト。牝馬限定戦を連勝していたジュリアバローズが2番人気でも、このメンバー相手なら確勝級と評価されたのも無理はない。
13頭立てのレースでジャスティンカフェが2枠2番と内枠に入ったことも、レースが難しくなった大きな要因だろう。同じく2枠3番で快勝した前走は、直線半ばで馬群がバラけたことも幸いし、進路が開けてから思う存分に末脚を引き出せた。
だが、今回はさすがにそう上手くはいかなかった。
逃げたグレイテストが前半600mを36秒8のスローに落としたことにより、馬群が凝縮した最後の直線入り口では、インに各馬が殺到。中団6、7番手からの競馬をしていたジャスティンカフェの前にはライバルが横並びの壁となって立ちはだかった。これには、川田騎手も最悪の事態を察して外に進路変更を決断する。
絶対に負けられないコンビにとって不運だったのは、ちょうど外にM.デムーロ騎手のテンバガーが上がって来ていたタイミングと重なったことだ。
“絶体絶命”のピンチを脱するために、川田騎手はジャスティンカフェでテンバガー相手にやや強引にも思えるタックルを敢行するも、その影響でジャスティンカフェが首を大きく上下し、そんなシーンがVTR映像にもハッキリと映されていたほどだった。
何とか進路を確保して懸命に追い出されたものの、対照的にスムーズなレース運びを見せていたサマートゥリストが先に抜け出した後。ジャスティンカフェは上がり最速となる3ハロン33秒3の末脚で応え、ゴール寸前で交わしたかに思われたが、現実は厳しいものだった。写真判定の結果、サマートゥリストがハナ差で残っていたのである。
「大本命馬に騎乗していただけに、まともに走っていれば楽に勝てた内容だったと思います。スローペースの内枠と楽な競馬ではなかったですが、少なからず川田騎手の油断もあったのではと感じられても仕方ない内容でしたね。
道中で外を狙う選択肢もあったと思いますが、ずっとインで動かないままでした。最後の直線に入って慌ててインを諦めたように、もう少し早く予測できていれば外に出すチャンスがあったかもしれません」(競馬記者)
脚色で勝ち馬を完全に上回っていながら、最後の最後にクビの上げ下げで“取りこぼしてしまった”のは痛かった。

「上げ下げの決着で勝たせてやれなくて申し訳ないです」
痛恨の敗戦をそう謝罪した川田騎手だが、中京日経賞はこの日のWIN5対象レース1レース目。圧倒的1番人気だったジャスティンカフェの単勝支持率は約46%と半数近かっただけに、同馬の勝利を信じて購入していたファンも多かったに違いない。
ネットの掲示板やSNSなどでは、「ハズれたのは川田のせい」「中京はやっぱり福永の方が上手い」「判断が遅い!」など、人気を裏切った川田騎手への恨み節とも思える意見も出ていたようだ。
(文=黒井零)
<著者プロフィール>
1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。
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