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JRA 阪神JF(G1)優勝サークルオブライフを負かした馬の「スランプ」!? クラシック候補イクイノックスに食い下がった実力馬がまさかの低迷

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 12日、阪神競馬場で行われた阪神JF(G1)はサークルオブライフが優勝。未勝利戦、アルテミス(G3)に続く3連勝を決めて、G1ウィナーの仲間入りを果たした。

 そんな後のG1馬も、新馬戦では3着。それも首位から7馬身も離された完敗だった。

 約3か月半後にG1を勝利する馬を圧倒したのがイクイノックスだ。同馬は新潟芝1800mの新馬戦でサークルオブライフらを下すと、次戦で無敗の三冠馬コントレイルなどを送り出した東京スポーツ杯2歳S(G2)を勝利。既に来年のクラシック候補の1頭になっている。

 相対的にイクイノックスの評価を高めているのは、G1を勝ったサークルオブライフだけではない。

 4着馬サトノヘリオスは、2戦目の中京芝2000mで未勝利戦を2歳コースレコード勝利。続く3戦目のエリカ賞(1勝クラス)でも、2歳コースレコードを更新した。過去のダービー馬4頭を輩出した伝統レースを完勝したことで、その評価も高まった。

 レースから4ヶ月も経過しないうちに、出走馬からG1を含む重賞馬2頭・2勝以上の馬を3頭も輩出した8月28日の新潟5Rは、一部のファンから早くも「伝説の新馬戦」と呼ばれている。

 そこで気になるのが、その「伝説の新馬戦」で2着だった馬だ。G1や重賞の舞台でごぼう抜きする2歳女王や、異なるコースで続けてレコード勝ちする快速馬より速く走った馬がイクイノックスの他にもう1頭いる。それが、メンアットワーク(牡2歳、美浦・斎藤誠厩舎)だ。

 出身は三冠馬ミスターシービーを輩出した名門の千明牧場で、二冠馬ドゥラメンテの産駒。「伝説の新馬戦」では、単勝オッズ41.1倍の8番人気とファンからの期待は薄かったが、イクイノックスの2着に好走した。

 勝ち馬から6馬身差と差をつけられてはいるが、サークルオブライフには1馬身差、サトノヘリオスには3馬身差をつけて先着。また、レースの上がり3ハロンもイクイノックスに次ぐ2位と、後のG1馬よりも鋭い末脚を発揮している。

 負かした3着馬と4着馬は次戦の未勝利戦で快勝。それゆえ、それら2頭に先着を果たしたメンアットワークも、すんなり未勝利戦を勝てると考えるのが自然だろう。

 しかし、現実はそう上手くいかない。2戦目は同距離の中山未勝利戦へ転戦するが、追い込みが届かず3着に敗れると、そこから成績が急降下。東京の未勝利戦で2戦連続8着に敗れ、苦戦が続いているのは少々意外である。

「ドゥラメンテ産駒の特徴である気性難が現れており、なかなか本来の実力を発揮出来ていないのが、低迷の要因の1つとして考えられています。しかし、先着した馬には、まだまだ伸びしろがあったともいえます。

サークルオブライフの国枝栄厩舎は新馬の段階では仕上げないことが多く、あのアーモンドアイやアパパネさえも新馬戦は敗れています。サトノヘリオスに関しても調教師が『平均点以上』と、レース前に話していたように、本来のパフォーマンスではなかった可能性はあります」(競馬誌ライター)

 雲行きが怪しくなってきたメンアットワークにも朗報もある。デビュー戦から手綱を取ってきた菅原明良騎手の「直線が短い中山向き」との助言で出走した12日の中山6Rでは、直線でしっかりと伸びて4着を確保した。敗れたとはいえ勝ち馬とはコンマ2秒差で、引き続き中山コースを使えば未勝利突破も十分考えられる。

 現在も未勝利馬の身だが、後のG1馬ら実力馬に混じって2着を確保するのは、実力がないと出来ない。内に秘める非凡な才能を発揮して、1日でも早く1勝を挙げてくれることに期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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