JRA C.ルメール絶賛「噂の超大物」が2022年クラシックの中心!? エリカ賞勝ちサトノヘリオス「レコード2連発」も立ちはだかる高い壁
11日、阪神競馬場で行われたエリカ賞(1勝クラス)は、3番人気サトノヘリオス(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)が勝利。過去にクロフネ、アドマイヤグルーヴ、キングカメハメハ、エイシンフラッシュ、ヴィルシーナといったG1馬が勝ち馬に名を連ねる出世レースを制し、来年のクラシックへ大きく前進した。
11頭立て芝2000mのレースは、序盤からルーキー・永島まなみ騎手とジャマンが外連味のない逃げで隊列を牽引。縦長の展開になる中、サトノヘリオスは中団インコースを追走した。内々の経済コースを通った分、最後の直線では前がごちゃつくシーンもあったが、難なく馬群を突破。上がり最速タイの末脚で、2連勝を飾った。
「ペースが流れて乗りやすかったですね。前走も強い勝ち方でしたから、自信を持って乗れました。間を割っていく形で勝てました」
レース後、そう相棒を賞賛したのは鞍上の岩田望来騎手だ。この日はデビュー戦から手綱を執る川田将雅騎手が香港遠征のために巡ってきた騎乗だったが、見事に“代打”の役割を果たした。川田騎手は引く手あまたのトップジョッキーだけに、重賞初制覇が待たれる若武者にも今後またチャンスがあるかもしれない。
「レース後に岩田望騎手が『間を割っていく形で勝てた』と話している通り、最後の直線で進路が狭くなるシーンがありましたが、それでも勝ち切ったのは力のある証拠。これで未勝利勝ちに続く、2戦連続のレコード勝ちになりましたね。
ちなみに昨年の勝ち馬アドマイヤハダルは皐月賞(G1)で4着に好走。今年も出世レースを楽しみな馬が勝ち上がりました」(競馬記者)
サトノヘリオスは、これで3戦2勝。敗れたのは4着だった新馬戦だけだが、今回の勝利が超大物と噂される「あの馬」の評価をさらに高めたことは間違いなさそうだ。
「先月の東京スポーツ杯2歳S(G2)でC.ルメール騎手が『楽勝でした』と絶賛したイクイノックスですね。サトノヘリオスが4着に敗れたデビュー戦で、2着メンアットワークに6馬身の大差をつけて圧勝したのがこの馬です。
ちなみにメンアットワークこそ、その後パッとしませんが、3着馬のサークルオブライフは、その後にアルテミスS(G3)を勝ち、明日の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)でも有力馬の1頭に数えられています。4着馬のサトノヘリオスが好メンバーの揃ったエリカ賞で強い勝ち方をしましたし、やはり来年のクラシックはイクイノックスを中心に動く可能性が高そうです」(同)
「これからの成長が楽しみです」
これでオープン入りとなったサトノヘリオスが、再びイクイノックスに挑む日はそう遠くないだろう。レース後、岩田望騎手が期待を寄せたように日進月歩の進化で、クラシック大本命にリベンジを果たしたいところだ。
(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRA【阪神JF(G1)予想】C.ルメール×ステルナティーアは断然の消し!? 先週ソダシ切り→14番人気アナザートゥルース指名! 絶好調予想が穴馬2頭をピックアップ!
JRA 珍客ヨシオ「まさかの有馬記念(G1)」へ不気味すぎる再始動!? アイドルオーディション1位の根強い人気と、気になるグランプリの「空席」
JRA阪神JF(G1)怖い2頭出しの人気薄!狙い目は「単勝万馬券」想定の超大穴、千代田牧場が誇る名牝系出身の1戦1勝馬!
JRA C.ルメール年間「200勝」待ったなし、早くもリーディング「当確」の裏に日本人騎手と真逆のスタイルが好調の秘訣?
JRA三浦皇成「8年連続珍記録」ストップに絶好機!? 横山武史、菅原明良など関東若手の台頭で示したい存在感