JRA【阪神JF(G1)予想】C.ルメール×ステルナティーアは断然の消し!? 先週ソダシ切り→14番人気アナザートゥルース指名! 絶好調予想が穴馬2頭をピックアップ!
今回は2歳G1シリーズ第一弾となる阪神JF(G1)を予想していく。
先週のチャンピオンズC(G1)は◎→△→△で的中。10月以来の的中となったが、1着2着までは誰もが買える目。3着のアナザートゥルースを読めたのは我ながらよくやった、と。みやこS組は馬券に絡む率が高かった上に、そこで3着している割に人気がなかったので買い目としては狙い所だった。
ソダシについては、やはり一族の突然変異的な芝馬なのだろう。陣営は2月のフェブラリーS(G1)も視野に入れているようだが、おそらく進むべき道はそちらではないような……。
さて、予想に戻ろう。
例によって、過去10年馬券に絡んだ30頭分の前走データを見ていきたい。
アルテミスS 9頭
ファンタジーS 5頭
条件特別 4頭
サフラン賞(1勝クラス) 3頭
アイビーS(OP)、新馬戦 各2頭
京王杯2歳S、札幌2歳S、新潟2歳S、サウジアラビアRC、OP特別 各1頭
となっている。アルテミスS(G3)は12年創設の重賞だが、14年以降最低1頭は馬券に絡んでいる。例外は19年のみで、この年は1番人気が該当馬だったが馬券圏外に飛んだ。新馬戦から挑んで馬券に絡んだのは11年と12年の2回。以降は新馬戦から直行した馬の好走例がないので、割り引いて考えていいだろう。
続いて人気順の成績だ。
1番人気 4-1-1-4
2番人気 1-4-0-5
3番人気 0-1-3-6
4~6番人気 5-1-4-20
7~9番人気 0-1-1-28
10番人気以下 0-2-1-85
となっている。1番人気は勝率4割、連対率5割、複勝率6割と鉄壁。2番人気も連対率、複勝率は5割となかなか優秀。対して3番人気は信用しづらいところがあるものの、近5年で見ると【0-1-2-2】と思ったより悪くはない。上位人気からヒモ荒れする傾向がありそうだ。
これらを踏まえて「◎」は10番サークルオブライフとしたい。
前走はもっとも好走例の多いアルテミスS。レースは平均ペースと呼べるものだったが、直線では先行して粘る馬を中団から上がり最速で差し切る内容。着差こそクビ差しかなかったが、メンバー中唯一の上がり33秒台をマークするなど、切れる脚がここでも武器になる。
2走前の未勝利戦で勝ち上がっているが、ここでは4角2番手から押し切る競馬。だが、ここでも上がり最速を計時するなど、切れる脚に加えて自在性があるのがポイントと言える。
続く「○」は穴っぽいところで11番ラブリイユアアイズを指名。
前走は牡牝混合戦だった京王杯2歳S(G2)。このレースには何頭か牝馬も参戦しており、1番人気も牝馬だったが勝ったのは牡馬。レースでは出遅れながらも5番手追走で、直線で前を捉えきれずの3着に終わっている。
ここで勝ったキングエルメスだが、2走前のクローバー賞(OP)で実はラブリイユアアイズに完敗している。レースレベルの高低はあるかも知れないが、重賞を勝つくらいの牡馬と同等以上にやり合っている実績はここに入って見劣るものではない。
ローテーションで見ると京王杯組は16年に一度だけ好走例がある。このときはレーヌミノルが該当馬だが、ご存じの通り後の桜花賞馬である。ちなみに勝ったのはオークス馬ソウルスターリング、2着はまだ記憶にも新しい名牝リスグラシューだった。
3番手「▲」は1番ナムラクレアだ。
前走はローテーションで好走例の多いファンタジーS(G3)。道中4番手追走から直線で勝ったウォーターナビレラと追い比べとなり、3/4馬身及ばずの2着。
この馬に関しては距離の点で不安が残る。マイル戦未経験ではないが、新馬戦で3着に敗れており、1200mに距離短縮したフェニックス賞(OP)で勝ち上がり、続く小倉2歳S(G3)を連勝している。
陣営も気性面から距離延長を不安視しており、メンコを付けるなど対策はしているようだがいい声は聞こえてこない。だが、データ的には買いのデータがある。それは1枠の好成績だ。過去10年で最多の3勝を挙げている。2着3着がなく、残りはすべて着外に消えているので、絶対的なデータではないが、まがりなりにも重賞勝ち馬、かつ前走も重賞で2着に入るだけの力はある。いい案配に人気もないので、狙い目と見る。
「△」は13番ウォーターナビレラ、16番ベルクレスタ、17番ナミュールの3頭とする。
ウォーターナビレラは前走ファンタジーS快勝で無敗のまま参戦となる。勝った3走がすべて逃げか番手ということで、3連勝するだけの実績は認められる一方、展開に左右される可能性がある。レジェンド武豊騎手騎乗ということで、その辺は上手く捌く可能性はあるが、それほど器用な馬ではないと見ている。
陣営は本馬をベタ褒めしている一方で、確勝級の自信たっぷりな声は聞こえてこない。実績のみで人気している面も否めないので、やはり押さえまで。
ベルクレスタは前走アルテミスSでサークルオブライフの2着。わずかクビ差だけ及ばなかったが、いい脚を繰り出しての惜敗だった。
アルテミスS組は大敗していても、ここで巻き返すケースが散見され、昨年3着のユーバーレーベンなども9着からの巻き返しだった。ファンタジーS組は3着までが必須ラインになっているが、同距離か1ハロン短いかで相応に差が出るのかも知れない。勝ち負けはなさそうだが、押さえとしてはアリだ。
ナミュールは前走赤松賞(1勝クラス)を快勝し、2戦2勝で臨んできている。ローテーションとしては前例があるので、買える余地がある。短期免許を取得した名手C.デムーロ騎手騎乗という魅力もまた捨てがたい。短期免許でしか騎乗していないが、18年のダノンファンタジーで勝っていることも好感が持てる。
人気どころでは、8番ステルナティーアは消し。
前走サウジアラビアRC(G3)で牡馬に混ざっての2着。勝ったのは次走ホープフルS(G1)を予定している評判馬コマンドラインだったが、0.1秒差まで詰め寄っての2着には相応の価値はあるかもしれない。
C.ルメール騎手騎乗ということもあって上位人気になっているが、本サイトのこの記事にあるように、レースレベルに疑問があるのも確か。
ルメール騎手は過去2勝、昨年もサトノレイナスで2着するなど相性はいいのだろうが、2勝はソウルスターリングとメジャーエンブレムと1番人気かつ、それに見合った実績を残したほどの馬。馬質に恵まれての戦績とも考えられるので、そこまで怖さはない。
ということで、今回は1番、10番、11番、13番、16番、17番の6頭をピックアップ。例によって3連複BOX20点で勝負したい。
人気馬を挙げているので、高配当は望みにくいがラブリイユアアイズやナムラクレアが激走すると、それなりの配当は期待できそうだ。
(文=トーラス神田)
<著者プロフィール>
オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。
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