JRA三浦皇成「8年連続珍記録」ストップに絶好機!? 横山武史、菅原明良など関東若手の台頭で示したい存在感

デビュー14年目、鹿戸雄一厩舎所属の三浦皇成騎手と言えば、2019年に自身初の年間100勝を達成し、関東リーディング2位になるなど、関東を引っ張るジョッキーの1人だ。
重賞初勝利は2008年。函館2歳S(G3)でフィフスペトルに騎乗し、デビュー6カ月目というスピード達成だった。以降、毎年のように重賞で勝利を収めている。
しかし、その一方で2013年以降は毎年重賞で勝利はしているものの、複数回の勝利はなく、重賞での勝利は毎年1勝のみに留まっている。今年もすでにダイヤモンドS(G3)をグロンディオーズで勝利しているが、このままでは9年連続の珍記録達成となってしまう。
今年も46回重賞に出走して、3番人気以内の上位人気馬に6度騎乗する機会があったが、内4度は馬券圏外着順と結果を出せていない。

そんな三浦騎手だが今週末の11日には、中京競馬場で行われる中日新聞杯(G3)にはラストドラフト(牡5歳、美浦・戸田博文厩舎)、12日には中山競馬場で行われるカペラS(G3)にはダンシングプリンス(牡5歳、美浦・宮田敬介厩舎)とのコンビで重賞への出走が予定されている。
ラストドラフトは京成杯(G3)で勝利し、AJCC(G2)で3着、アルゼンチン共和国杯(G2)で2着になるなど、冬場のレースで結果を出しており、古馬初のG1挑戦だった前走の天皇賞秋(G1)では8着に敗れはしたものの、今回のG3のレースなら勝負になる1頭だろう。
またダンシングプリンスは、昨年もカペラSに出走しており3着。中山1200mの舞台は4戦3勝で3着1回とコースの相性は抜群で、上位人気が予想される1頭。今週重賞出走を予定している2頭とも、年間2つ目の重賞勝利を狙える有力馬。8年間続く年間重賞1勝の壁を突破するには絶好のチャンスといえるだろう。
過去、三浦騎手は武豊2世と注目され、戸崎圭太騎手と熾烈な関東リーディング争いをすることもあったが、今年は吉田隼人騎手に加え、横山武史騎手や菅原明良騎手など若手騎手の台頭もあり、関東リーディング6位。大きな存在感を示せていないだけに、有力馬がスタンバイする今週末の巻き返しに期待したい。
(文=長尾りょう)
<著者プロフィール>
はじめての競馬、ジャパンCで5番人気シュヴァルグランの単勝を当て、競馬にハマる。オルフェーヴルのように強いが、気性が荒く、成績にムラのある馬が大好き。今までで1番忘れられない馬券は、2018年の有馬記念ブラストワンピースの単勝。
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