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JRA 「21馬身差」3連勝馬vs重賞級「米G1馬」の弟! 有馬記念(G1)前日に遅れてきた3歳大物候補の“直接対決”が実現!

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 今年も残すところあと僅か。世間の話題は、有馬記念(G1)やホープフルS(G1)などの年末の大レースの話題で持ち切りだが、年内の中央競馬がまだ72R残されているように、有馬記念以外にも多数の注目レースが開催3日間で行われる。

 その中の1つが、有馬記念の前日の25日に阪神競馬場で行われる摩耶S(3勝クラス)だ。

 マヤノトップガンの冠名と同じ兵庫県神戸市灘区にある摩耶山が由来のレースだが、一見すると何の変哲もないダートの1800mの準オープン戦である。

 しかし、このレースには有馬記念の強豪3歳馬たちと同じく来年の競馬界を担う存在になるかもしれない、大物候補2頭が出走するのをご存知だろうか。

 1頭はウィリアムバローズ(牡3歳、栗東・上村洋行厩舎)だ。

 今年の5月デビューと遅咲きだが、2戦目の芝1800mの未勝利戦で2着とセンスの高さを示すと、5戦目の初ダート戦から本領を発揮する。スタートを決めてハナへ立つと、後続を最後まで寄せ付けず4馬身差の逃げ切り勝ち。

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吉田隼人騎手 撮影:Ruriko.I

 約3ヶ月の間隔を空けて挑んだ昇級戦の1勝クラスも、難なく逃げ切り勝ち。当時鞍上の吉田隼人騎手が「これほど強いとは驚きです」と話す、2着馬に1.9秒差をつける大差勝ちのオマケ付きだった。

 そして、迎えた前走の2勝クラス。中山ダート1800mが舞台のレースだったが、過去2戦と異なり、番手で控える競馬となった。吉田隼騎手は「違う形になった時がどうか」と、懸念していたが心配無用。4コーナーで持ったまま逃げ馬を交わすと、後続を完封し7馬身差の楽勝で終わった。

 気になる状態面だが、前走後も順調に調整が進められており出来落ちは考えにくい。前走を我慢する形で勝ったことで戦法に幅が広がったため、ダートで無傷の4連勝を遂げる可能性も十分あるだろう。

 そんな勢い十分な3歳馬の前に立ちふさがるのが、もう片方の大物候補。その名もバーデンヴァイラー(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。

 昨年の10月にデビューした同馬は、新馬戦3着を経て挑んだ2戦目の阪神ダート1800m戦で6馬身差の初勝利をあげる。未勝利勝ちの内容から次戦も期待されていたが、骨折が判明し戦線離脱を余儀なくされた。

 だが、約8ヶ月の休養を経て臨んだ復帰戦で怪物の片鱗を見せる。

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福永祐一騎手

 好発から2コーナー過ぎで先頭に立つと、ピタリとマークしてきた後続を直線で突き放して9馬身差で圧勝。鞍上の福永祐一騎手は「かなり将来性はありますし、今後が楽しみです」と、振り返る圧巻のパフォーマンスだった。

 その後2連敗を喫したが、C.デムーロ騎手が騎乗した前走は4馬身差と連敗を忘れさせるほどの快勝を演じた。デムーロ騎手は「能力は高い。重賞でもやれるだけの力はある」と、レース後に話しており、3勝クラス突破も時間の問題のように思える。

「ウィリアムバローズの前走の時計は、同日行われた3勝クラスの勝ち時計より1.2秒遅い点が気になりますが、まだ本気で走っていないような雰囲気があります。更に時計を詰めていきそうです。

対するバーデンヴァイラーは、先月ダートのBCディスタフ(G1)を制したマルシュロレーヌの半弟になります。ダートの名血ですし、マルシュロレーヌもダート転向が遅かったとはいえ、3歳秋から徐々に良化してきました。前走の走りを見るかぎり、2走前と3走前の敗戦は度外視してもいい気がしますよ」(競馬誌ライター)

 有馬記念も楽しみだが、今後のダートG1戦線に割って入るかもしれない新星による直接対決からも目が離せない。果たして大物候補の2頭のデッドヒートが繰り広げられるだろうか。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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