混戦必死のオーシャンS(G3)!高松宮記念への道を駆け抜けるのは?
高松宮記念(G1)への前哨戦となる短距離重賞のオーシャンS(G3)が中山競馬場で行われる。先週の阪急杯(G3)に引き続き高松宮記念を占う重要なレースとなるのだが、近年はオーシャンSからの臨戦組が馬券圏内に絡んでおり今年も要注目となりそう。そんな高松宮記念で主役になるべく、オーシャンSに出走を予定している有力馬を紹介する。
前走の京都牝馬S(G3)では7着と結果を残すことができなかったナックビーナス(牝4、美浦・杉浦厩舎)だが、京都競馬場への輸送がうまくいかなかった点を考慮し、もう一度見直したい。今回出走を予定しているメンバーでは能力が上位と言える実績、さらに中山競馬場が過去に5戦して3着以下になったことの無い得意のコースだけに、勝機は十分はずだ。これまでに3度重賞へと挑戦しているが、その度に高い壁に跳ね返され続けてきた。しかし、本命不在のスプリント路線で回ってきた最大のチャンスを掴み取り、初の栄冠に手にしたい。
メラグラーナ(牝5、栗東・池添厩舎)の、スプリント路線に切り替わってからの戦績には目を見張るものがある。昨年の夏から本格的に芝1200mのレースに出走するようになり、5戦して3勝を上げる活躍ぶり。昨年の京阪杯(G3)では重賞初挑戦にもかかわらず1番人気に支持されたように、周囲からも期待される存在だった。しかし重馬場と休み明けでの馬体重増加の影響のためか、結果は伴わず14着と惨敗してしまい悔しい思いをした。仕切り直しとなった前走のラピスラズリS(OP)には馬体重を絞って臨み、最後の直線で早めに抜け出したナックビーナスを捉えて危なげない勝利をおさめ能力の高さを証明。今回も休み明けでのレースとなるが、京阪杯の反省を活かし高松宮記念に出走するための権利を獲りにくるだろう。
このレースと相性のいいスノードラゴン(牡9、美浦・高木厩舎)は今年も通用するだろうか。昨年は3着、一昨年には2着といい結果を残しているだけに陣営の期待も大きい。前走の阪神C(G2)、前々走のマイルCS(G1)では2桁着順と大きく負けているが、14年には高松宮記念(G1)2着、スプリンターズS(G1)1着とスプリンターとしての結果を残しているだけに、「高齢」「近走で大きく負けている」という理由で見限ると非常に怖い存在となりそうだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!