【菊花賞】武豊「絶縁」から和解した救世主と見学回避!ルメールのお下がりでも戸崎圭太より不気味?

今週末の日曜京都では、3歳クラシックの掉尾を飾る菊花賞(G1)が行われる。春のクラシックで主役を務めたジャスティンミラノは、天皇賞・秋(G1)を前に右前浅屈腱炎が判明して9ヶ月以上の休養を要する見込み。皐月賞馬が不在なら、今回の主役はダービー馬ダノンデサイルで間違いないだろう。
とはいえ、皐月賞と菊花賞の二冠を制した馬は比較的多い一方。ダービーと菊花賞の二冠を制した馬は、1973年のタケホープを最後に誕生していない。当のダノンデサイルも9番人気の伏兵でダービーを制した。ジャスティンミラノ相手に2馬身差で完勝したが、インの経済コースをロスなく抜け出した横山典弘騎手の手腕が光る内容でもあった。
長距離は騎手で買えならハズせない1頭
対抗格として一気に注目を集めることになったアーバンシックには、今秋の重賞戦線で10戦6勝の大活躍を見せているC.ルメール騎手が騎乗を予定している。
同騎手は、日本海S(3勝クラス・芝2200m)を圧勝したヘデントールというお手馬もいたが、選ばれたのはセントライト記念(G2)を制したアーバンシック。同じ中山の芝2200mで行われたオールカマー(G2)のレーベンスティールより勝ちタイムが速かっただけに心変わりしたのかもしれない。
一部のファンから「ルメール専用」と呼ばれている木村哲也厩舎は、秋華賞(G1)でチェルヴィニアを勝利に導いた絶対的パートナーの不在は大きな痛手となりそうだ。代打として白羽の矢が立ったのは関東の戸崎圭太騎手。もちろん、彼もトップジョッキーであることに変わりはないのだが、大舞台の勝負強さでルメール騎手に見劣ることは否めない。
その一方で、ルメール騎手の「お下がりとなる馬」が、ヘデントールのほかに2頭いることも思い出しておきたい。
それはシュヴァルツクーゲルとアドマイヤテラである。前者は前走で初めて手綱を取って勝利したが、青葉賞(G2)で11番人気10着と心許ない成績。それなら自ずとアドマイヤテラに期待したくなる。
何よりも心強いのは鞍上が武豊騎手という点だ。「長距離のレースは騎手で買え」という競馬の格言に合致するレジェンドの確保に成功したのは、陣営にとって何よりの朗報。また、レジェンドにとっても秋の飛躍が期待されたシュガークンが回避し、神戸新聞杯(G2)で権利取り狙ったサブマリーナも右後肢フレグモーネで出走取消となり、あわや見学という事態にも陥った。
この危機の救世主となったのが、かつて蜜月関係にありながら絶縁した故・近藤利一さんの冠名「アドマイヤ」を受け継ぐアドマイヤテラだったことも不思議な巡り合わせだろう。レースに参加する以上は全馬にチャンスがある。事実上の遺言で託された6億円馬アドマイヤビルゴですでに和解した両者だが、武豊騎手としても馬主業を引き継いだ旬子さんに初G1勝利をプレゼントしたいところだ。
最大の魅力は他の騎手を圧倒する長距離G1の成績。ダノンデサイルの横山典騎手もアーバンシックのルメール騎手も得意な条件だが、そんな2人を長距離戦で上回るのはレジェンドひとり。京都競馬場は庭のようなものと豪語する舞台でもあり、菊花賞と天皇賞・春(G1)を合わせた勝利数はなんと13勝。ルメール騎手の6勝や横山典騎手の4勝と比べても圧倒的なのだ。
血統的にも父系と母系の4代母にウインドインハーヘアの入るアドマイヤテラ。ディープインパクトを輩出した名牝の血がG1の舞台で不気味。現役騎手でトップ3に入る名手たちが鎬を削るなら、思い切って3頭の3連複1点勝負というのも面白いか。
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