
JRA 「何故、横山武史を乗せない?」“親子愛”に非難殺到!? ポルックスS(OP)急遽乗り替わりも、7年目JRA通算90勝の息子を起用した理由
中京競馬場でシンザン記念(G3)が行われる9日、中山競馬場ではメインレースにポルックスS(OP)が開催される。オープン特別とはいえ、重賞馬や好走歴のある馬が何頭も集まったハイレベルな一戦だ。
中でも注目は、前走の福島民友C(L)を制して波に乗るダノンファスト(牡5歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)だ。
福島民友Cでは中団からレースを進めると、直線で内からスルスルと抜け出てオープン初勝利を収めた。負かした相手は今回のライバルであるダノンスプレンダーや、次走リステッドを勝利したアイオライトなど強力。前走内容や中山ダート1800m通算3勝の実績が評価されて、『netkeiba.com』の予想オッズでは2番人気となっている。
今回の鞍上には田辺裕信騎手が予定されていた。田辺騎手はテン乗りとなるが、毎年関東リーディング上位に名を連ねる有力騎手だ。連勝を期待するファンもきっと多かったはずだ。
しかし、そんな田辺騎手にアクシデントが起こった。田辺騎手の知人が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定を受けたことが判明。これを受けて田辺騎手は8~10日の騎乗を全て取り止めることになった。

その結果、ダノンファストも乗り替わりに。そこで白羽の矢が立ったのが、菊沢一樹騎手だ。
菊沢騎手は7年目でJRA通算90勝の若手騎手。4年目に重賞を勝つなどの活躍は見せているが、デビュー以来20勝を超える勝ち星を挙げたことはない。それゆえ、田辺騎手から菊沢騎手への乗り替わりは成績面だけで見ればマイナスと言えるだろう。
一方で、当日の中山11Rに乗り鞍のないトップジョッキーには2年連続関東リーディングの横山武史騎手や実績豊富な内田博幸騎手、北村宏司騎手などがいる。
そういった有力騎手を差し置いて菊沢騎手を乗せる陣営の選択に、ネット上の競馬ファンからも掲示板やSNSなどで「なぜ武史を乗せない」といった疑問の声が上がっている。中には「親のコネか」といった声もあった。
「苗字を見ていただければ分かる通り、菊沢騎手はダノンファストを管理する菊沢師のご子息になります。
ただ、今回レースでは初騎乗となりますが、ダノンファストの調教には何度も乗っています。馬の癖などが分かっているということで、代役に抜擢されたのではないでしょうか」(競馬記者)
また馬券的な観点となるが、菊沢騎手と菊沢厩舎の相性は悪くない。これまで500走余り走って、単勝回収率97%、複勝回収率84%と高い数値を残している。ダートに限ると回収率は一気に上がって、単勝回収率118%、複勝回収率99%のハイスコアだ。
「反対に田辺騎手と菊沢厩舎の相性は良いとは言えず。母数が少ないこともありますが、単勝回収率25%、複勝回収率74%と低いです。回収率の目線で見ると、一概に鞍上弱化とは言えないと思います」(同)
果たして、菊沢騎手は結果で父の期待に応えることができるだろうか。ダノンファストが連勝を飾り、“親子愛”が実を結ぶことに期待したい。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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