
JRA 「超良血」ワールドプレミアの妹が“ジンクス”断ち切る新馬勝ち!? 期待のロードカナロア産駒にまつわる一族の「負の傾向」

中京競馬場で8日に行われた6Rの3歳新馬戦は、岩田望来騎手の3番人気ショショローザ(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)が優勝。半兄にワールドプレミアやワールドエースがいる超良血馬が、遅いデビュー戦を白星で飾った。
「さすが血統馬ですね」
これまで数々の良血馬や活躍馬を扱ってきた友道師も認める良血馬らしい、センスのある走りを見せてくれた。
5日の京都金杯(G3)と同じ中京・芝1600mで行われた16頭立てのレース。「ゲートをもっさり出るところがある」と、トレーナーが課題に挙げていたスタートを無事に出た良血馬は行き脚がつくと番手に。
好位追走のまま直線を迎えると、岩田望騎手の「反応も良かったです」というコメント通り、騎手のアクションに反応して加速。後続がすぐ後ろから追い上げるも、持ち前の勝負根性で先頭の座を許さず。偉大な兄らと同じ新馬勝ちを収めた。
「時計や着差も平凡ですが、さすがマンデラの一族といったレースセンスの高さが光る一戦でした。
兄のワールドプレミアやワールドエースと異なり、ショショローザはロードカナロアの産駒。適性距離はお兄さんより短い分、スピードがありそうですね。今後は桜花賞・NHKマイルC(共にG1)を目指していくと思います」(競馬記者)
友道師の口からも早速「桜花賞に間に合えばいいですね」と、クラシック一冠目を目指すコメントが出ており、陣営の期待は高い。そんな本馬なら一族にまつわる「牝馬は走らない」ジンクスを断ち切ってくれるかもしれない。
「兄弟馬で活躍したのは先述の2頭に加えて、20年の日本ダービー(G1)3着のヴェルトライゼンデの計3頭います。この3頭に共通しているのは、牡馬であることです。マンデラ産駒はショショローザ含めて10頭いますが、その中で牡馬は3頭。つまり、兄弟の傾向から牡馬しか活躍していません。
一方で牝馬は7頭いますが、これといった活躍馬は残念ながらいません。牡馬が3頭で10勝しているのに対し、牝馬は5頭がJRAでデビューして、ショショローザの今回を含めて2勝のみ。牝馬はハズレの傾向が高いと言えます」(同)
だが、ショショローザはそんな「不作」の牝馬でありながら、いきなりのデビュー勝ち。馬体重も456キロと水準であるため、マンデラ一族の「負の流れ」を断ち切る期待が大きいのは仕方ないだろう。
岩田望騎手はそんな牝馬に対し「能力を感じます」と、素質を評価。また、2着マヒナライズのC.デムーロ騎手も「勝ち馬が強かったです」と、ショショローザの走りに白旗を上げている。
この後、一旦放牧に出されるが師の発言通りなら、次走は桜花賞トライアルにチャレンジすることになるだろう。果たしてクラシックの切符を掴むことができるか。ショショローザの今後に期待したい。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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