JRA ドウデュース「最優秀2歳牡馬」受賞の決め手は武豊!? ライバルとの直接対決に敗れたオジュウチョウサンとの共通点とは

11日、JRAから「2021年度 JRA賞」受賞馬が発表された。
年度代表馬には昨年末の有馬記念などG1を3勝したエフフォーリアが選ばれ、各部門の受賞馬も併せて発表された。
記者投票によって各部門の馬が選出されるため、必ずしも満場一致で決まるわけではない。ただ、今年は軒並み「思った通り」「自分も同じ」などの声が多く、競馬的には「順当決着」といったところだろうか。
一方で、ファンの間で議論を呼びやすい部門が「最優秀2歳牡馬」である。
その名の通り、最も優秀な2歳馬を決めるものだが、16年までは2歳牡馬が出走可能なG1が朝日杯FS(G1)のみだったため、勝ち馬がほぼ自動的に最優秀2歳牡馬に選出されるのが“既定路線”だった。
しかし、暮れのホープフルSがG2からG1に昇格すると事態は一変。朝日杯FSとホープフルSという2つのG1レース優勝馬から、いずれかに投票せざるを得ない状況となった。
今年は、ドウデュース(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が朝日杯FSを優勝、キラーアビリティ(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)がホープフルSを優勝した。
票数的にもう少し割れそうなイメージがあったものの、計296票中ドウデュースに251票、キラーアビリティ44票、該当馬なしに1票と大差がついた。
キラーアビリティのあまりの票数の少なさに驚いたファンも多いが、投票した記者は一体どのような見立てをしているのだろうか。
「17年からの最優秀2歳牡馬受賞馬は、朝日杯FS組とホープフルS組で『2-2』のイーブンでした。いずれもG1ということもあり、記者の間でも同等に扱われている印象があります。
評価対象は、これまでの戦績や相手関係、将来性なども考慮されていると考えられます。今年に関しては、直接対決でキラーアビリティを負かしたダノンスコーピオンが、朝日杯FSで3着に敗れていたため、間接的にドウデュースが上に見られた可能性も高そうですね」(競馬記者)
また、無敗馬の評価も高く、現在5年連続で選出されている。
そして、ドウデュースの選出を大きく後押ししたのが、おそらくその「話題性」だろう。

「今年の『最優秀障害馬』は中山大障害(J・G1)を制したオジュウチョウサンが受賞しましたが、直接対決となった中山グランドJ(J・G1)でメイショウダッサイに完敗しています。
にもかかわらず、敗れた側のオジュウチョウサンが受賞したのは、ファンの多くが望んだ復活勝利というドラマや、これまでの貢献度も評価されてのことでしょう。
そういう意味では、武豊騎手が長年勝てなかった朝日杯FSを勝たせたドウデュースに票が集中したのも分かります」(同)
だが、これはあくまで各記者が選んだ結果。2頭の競走生活はまだまだこれからも続いていく。
「最優秀2歳牡馬」のタイトルは、ドウデュースが受賞したものの、今年の活躍次第でキラーアビリティも最優秀3歳牡馬や年度代表馬などのタイトルを手にするチャンスも十分にあるだろう。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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