JRAエフフォーリアら「約束された出世レース」に必然の顔触れ、「コテンパン」から逆転勝ちのオニャンコポン! 気付けていれば楽勝だった?

16日、中山競馬場で行われた京成杯(G3)は、外から伸びた菅原明良騎手の6番人気オニャンコポン(牡3、美浦・小島茂之厩舎)が快勝。皐月賞(G1)と同舞台となる中山芝2000mで嬉しい重賞初制覇を成し遂げた。
「デビューから力があると思っていたので結果が出せて良かった。前走より我慢させて競馬しましたが、3、4コーナーで手応えがあったので直線で伸びてくれればと思っていました。スタートがいいし、センスもいい。すごく競馬しやすいです。頑張ってくれています」
初重賞挑戦となった前走のホープフルS(G1)でも、デビューから連勝した内容を買われて6番人気に支持された馬。11着と大敗したとはいえ、まだ成長途上だった。
当時は「思い通りの競馬で、馬の力を信じてレースをした。やれると思ったが、これからの馬ですね」とコメントした菅原騎手。人馬の信頼関係が呼び込んだ快勝だったといえる。
「菅原騎手の若手らしからぬ冷静な騎乗が功を奏しましたね。道中の前半は6番手の好位につけていましたが、周りが動いたタイミングで追い出しを我慢するクレバーさが光りました。
一緒についていってもおかしくないところですが、有力どころを先に行かせた度胸はさすがです。溜めが利いたこともあって、メンバー最速の上がりで差し切りました。これで菅原騎手は、昨年のカラテの東京新聞杯(G3)に続く重賞2勝目ですね」(競馬記者)
「状態は良かったので、もう少しやれるかと思ったのですが、案外コテンパンにやられまして、もう力負けだなと思っています」と、指揮官も振り返ったほどだった前走の大敗から一気に重賞勝ち。敗戦を糧に厩舎一丸となった再調整が、殊勲の勝利へと繋がった。
6番人気で京成杯を制したオニャンコポンだが、過去の傾向を振り返れば、この勝利はほぼ「約束されたも同然」だったという見方もある。
2戦目に勝利した百日草特別(1勝クラス)は、昨年の勝ち馬エフフォーリアが大活躍したように、ちょっとした出世レースとしても知られている。以下は、芝2000m戦となってからの勝ち馬の顔触れである。
■百日草特別、過去の勝ち馬
14年 ルージュバック オールカマー(G2)ほか計4勝
15年 プランスシャルマン
16年 アドマイヤミヤビ クイーンC(G3)
17年 ゴーフォザサミット 青葉賞(G2)
18年 トーラスジェミニ 七夕賞(G3)
19年 ホウオウピースフル フローラS(G2)2着
20年 エフフォーリア 有馬記念(G1)ほか計4勝
21年 オニャンコポン 京成杯
すでに7頭中5頭が、後に重賞を勝っている顔触れの上に、今回のオニャンコポンが加わり8頭中6頭という好成績。なんと75%の確率で重賞勝ち馬を輩出していることは驚きだ。
大ヒット漫画『進撃の巨人』の登場人物の一人であるオニャンコポンが、馬名の由来といわれている「偉大なる者」たちに続いたことを偶然で片付けるには、少々出来過ぎた話かもしれない。
父のエイシンフラッシュは、2010年の京成杯勝ち馬でもあり、これで親子制覇。同年の皐月賞で3着に敗れた後、7番人気でダービー馬に輝いた「偉大な父」を超えられるだろうか。
(文=黒井零)
<著者プロフィール>
1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。
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