
「負けて強し」は褒め言葉じゃない!?打倒ソウルスターリングへ向けて浜中騎手も意気込む一戦。「弱点」を抱えたレーヌミノルがフィリーズRへ挑む!

競馬関係の報道を観察していると、よく「負けて強し」という言葉を目にする。例えばスローペースで逃げ・先行馬に有利な時、最後方から追い込んで2着に好走した場合や、逆にハイペースで差し・追い込み馬が好走しやすい流れのなかで、前のポジションから踏ん張って馬券圏内を死守すると、そういった肯定的な評価を受けやすい。
要するに、展開が不向きななかで上位に食い込み、「負けはしたものの勝ちに等しい内容で、存分に強さを発揮している」馬に対して、この言い回しはよく使われるのだ。
しかし、である。競馬は1着に上がってなんぼの競技。2着を10回重ねても上のクラスに上がることはできず、逆に惨敗続きでもたった1度優勝するだけで、さらに高い賞金を獲得可能な舞台へ進むことができるのだ。
そういった意味で、「負けて強し」という言葉は単純に褒め言葉とだけ捉えるのが正確かどうか。場合によっては、どんな状況でも善戦する代わりに、なぜか勝ちきれない「ワンパンチ足りない」タイプとも言い替えられかねないのである。
今週末のフィリーズR(G2)に登場するレーヌミノル(牝3、栗東・本田優厩舎)は、まさしく「負けて強し」のレースを連発している馬だ。
3走前の京王杯2歳Sでは、抜群の手応えから早め先頭に立ち、直線半ばですでに楽勝ムード。だが、最後は後に朝日杯FSを2着に好走するモンドキャンノの末脚に屈して惜しくも敗れた。目標にされる展開と相手が強豪牡馬だったことを考えれば、まさに「負けて強し」と言える内容だっただろう。
2走前の阪神JFでも、現牝馬クラシックの最強馬と目されるソウルスターリングや、チューリップ賞3着のリスグラシュー相手に善戦。相手が強かったことに加え、自身初のマイル戦という状況から、これも「負けて強し」の称号を与えられてしかるべきレースだ。
PICK UP
Ranking
5:30更新JRA伝説レコード「1:57.8」サッカーボーイの謎に迫る。1988年から「32年間」不滅、最有力は当時の函館が「洋芝ではなかった説」だが……
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分