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JRA岩田康誠「関西で一番になるよ、あいつは」リーディング3位で“珍記録”の苦境に立つ「あの騎手」は今が買い時!? 大台カウントダウンも積極的に狙いたい理由

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JRA岩田康誠「関西で一番になるよ、あいつは」リーディング3位で珍記録の苦境に立つ「あの騎手」は今が買い時!? 大台カウントダウンも積極的に狙いたい理由の画像1
岩田望来騎手 撮影:Ruriko.I

 先週行われた京都記念(G2)でマカヒキに騎乗し、11着となった岩田望来騎手。これでデビューからの重賞未勝利は97となり、前代未聞の大台100連敗まであと3と迫った。

 不名誉な記録が更新されるたびに、SNSや掲示板などでは厳しい意見が飛び交っている。中にはレース前から「重賞での岩田望は消し」などと、予想するまでもないと言わんばかりに揶揄されるなど、ちょっとした逆風が吹き荒れている。

 ただ冷静に見てみると、平場も含めた全体の成績としては昨年に引き続き好調だ。

 13日には1日4勝の固め打ちで、川田将雅騎手、C.ルメール騎手に次いでリーディング3位につけている。東の横山武史騎手と並んで、将来のトップジョッキーと期待される逸材であり、1つ勝つことが出来れば、その後はサッカーなどで言う“ケチャップ理論”でとんとん拍子に重賞勝ちを重ねる事もあり得る。

 最近は重賞連敗のネガティブな話題が先行しがちな岩田望騎手。だが、2019年のデビューから3年経たずして通算200勝を達成。また通算勝率9.5%、連対率18.7%、複勝率28.2%という数字は、今やトップジョッキーの松山弘平騎手や、売り出し中の横山武騎手を上回る優秀な成績だ。

 今年の成績を詳しく見ていくと、岩田望騎手が騎乗した馬の単勝平均人気は5.3倍となっている。これは現在リーディングトップ5の中では最も低い数字だ。とりわけ1位の川田騎手、2位ルメール騎手の2.1倍とは大きな差があり、騎手人気を加味しても、これでリーディング3位につけていることは立派だ。

 一方で平場での活躍とは裏腹に、重賞になると急に息を潜めてしまうのが現状だ。岩田望騎手がデビューした2019年3月以降に行われた重賞での成績を見てみよう。

 同騎手の単勝平均人気は8.5倍。これに近い8.2倍の和田竜二騎手は、期間内の重賞勝利数が7勝。8.8倍の坂井瑠星騎手は8勝、9.0倍の丸山元気騎手は5勝となっている。岩田望騎手と同じぐらいか、それ以下の人気の馬に乗っている他の騎手とは大きな差がついてしまっているのだ。平場では人気以上に走らせる事が少なくない同騎手だが、重賞では人気を裏切る結果になっていることが数字でも表れている。

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岩田康誠騎手

 先日、『netkeiba.com』で連載される『今週のFace』に登場した父・岩田康誠騎手が、岩田望騎手の重賞での騎乗ぶりについて「もっと思い切って乗れと思う、いろんな意味でもっと積極的になってほしいね」と語っており、重賞では平場のような力が発揮できていない現状が垣間見える。

 ただ同インタビュー内で岩田康騎手は「関西で一番になるよ、あいつは」とも語っている。

 親の贔屓目だとしてもなかなかの大風呂敷だが、過去に頂点を極めた岩田康騎手の発言だけに説得力がある。父から見ても息子・望来騎手のポテンシャルは相当に高いと感じているのだろう。

 川田騎手やルメール騎手のようなトップジョッキーたちは、騎手の名前だけで騎乗馬の人気が上がる事も珍しくない。まだ彼らのような『名前で馬券が売れる騎手』には達していない岩田望騎手だが、今のうちに積極的に狙う価値があるだけの成績を叩き出している。

 連敗が積み上がっている重賞でも、あまりに嫌われて実力以下の人気になるようなら“逆張り”するのもアリだろう。100連敗が迫っているが、こういうもの(初勝利)は得てして忘れた頃にやってくるものだ。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

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