
JRA波乱起こした藤沢和雄師にファンの怒りが飛び火!? 三連単「30万円超」のダイヤモンドS(G3)引退間際の路線変更発言に「早く言ってよ」の恨み節

19日、東京競馬場で行われたダイヤモンドS(G3)は、2番人気のテーオーロイヤルが快勝。4連勝で重賞初制覇を飾り、天皇賞・春(G1)に名乗りを上げた。
一方、“三強”を形成した1番人気レクセランスと3番人気ヴェローチェオロは直線で伸びを欠き、そろって馬券圏外に敗れた。
そんななか、波乱の立役者となったのが、ランフォザローゼス(セ6歳、美浦・藤沢和雄厩舎)。後方から末脚を伸ばし、2着に食い込み、三連単31万7940円という高配当をもたらした。
単勝オッズ57.5倍は、14頭立ての11番人気。4歳春の青葉賞(G2)2着を最後に14戦連続で5着以下という戦績も手伝って関係し、ほぼノーマークの伏兵に近かった。応援馬券を買っていたファンは、“美味しい馬券”にありつけたかもしれない。
「(今月末で引退する)藤沢和師にとって、府中最後の重賞レースということでランフォザローゼスの単複は買っていました。本当に馬券に絡むとは思っていませんでしたが(笑)。休み明け3戦目で、前々で粘り込んでくれたら掲示板くらいはあるかなと……。まさか後方から長くいい脚を使うとは思っていませんでした」(競馬誌ライター)
実際、Twitterなどでもランフォザローゼスの応援馬券を買っていたとみられるファンから「藤沢先生ありがとう!」、「明日も来週も買い続けます!」など、感謝のツイートも多数見られた。
一方で、「陣営がランフォザローゼスにステイヤーの資質があったことを見抜けなかったのなら、これ以上もったいないことはない」と、藤沢和厩舎の過去のレース選択に不満を見せた意見もあった。
「長距離レースをほとんど使わない厩舎ですからね。今回あえてダイヤモンドSを使ってきたことで、気にはなっていました。青葉賞で2着、ダービーでも悪くない走り(7着)でしたから。一気の距離延長がプラスに出たのは厩舎の好判断といえるかもしれません。ただ、もう少し早く長いところを使っていればというファンの気持ちもわからなくはないです」(別の競馬誌ライター)
レース後には藤沢師が「長い距離が合っているようだ。かつて青葉賞2着の実績もあるからね」とコメントすると、鞍上を務めた田中勝春騎手も「長い距離の方が良いと思っていました」と、2人の意見は「長距離適性あり」で完全に一致した。ファンからしたら「早く言ってよ」と言いたくもなる。
それだけに、ダービー後は2400m以上の距離を使われなかったのは、痛恨といえるかもしれない。
今週末の競馬で定年引退を迎える藤沢和師。27日の中山記念(G2)には、ゴーフォザサミット、レッドサイオン、そしてコントラチェックの3頭出しで臨む(コントラチェックは阪急杯にも登録)。正真正銘のラスト重賞で、再び“藤沢マジック”を披露することはできるだろうか。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
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