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JRA武豊に立ちはだかる「16年ぶり」の高い壁、ドウデュース×ウォーターナビレラに思わぬ「強敵」出現か

JRA武豊に立ちはだかる「16年ぶり」の高い壁、ドウデュース×ウォーターナビレラに思わぬ「強敵」出現かの画像1
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 5日の阪神競馬場では桜花賞トライアルのチューリップ賞(G2)、6日の中山競馬場では皐月賞トライアルの弥生賞ディープインパクト記念(G2)が開催される今週末。春のクラシックに向け、重要なステップとなる。

 前者は阪神の芝1600m、後者は中山の芝2000mということもあり、いずれも桜花賞(G1)、皐月賞(G1)と同じ舞台で争われる一戦。結果次第で勢力図が大きく塗り替えられる可能性があるだろう。

 弥生賞(G2)武豊VS横山典弘「天才対決」の行方

 各レースで最も大きな注目を集めそうなのは、競馬界が誇るレジェンド・武豊騎手が騎乗を予定している2頭だ。チューリップ賞にウォーターナビレラ、弥生賞にはドウデュースの有力馬がそれぞれスタンバイ。どちらも勝ち負けを期待できる実力の持ち主であることに疑いはない。

 最終追い切りを終えた両馬の動きは絶好。順調な臨戦過程からもすんなりパスして欲しいところだが、手綱を取る武豊騎手にとっては、少々気になる材料も存在している。

 土曜のチューリップ賞と日曜の弥生賞だが、近年の武豊騎手が土日の重賞で連勝したケースは長らくないのだ。勿論、全盛期に比べて騎乗馬の質が見劣るようになったのは確かではある。

武豊騎手の連勝に不安なデータ

 しかし、前回に土日の重賞を連勝した事例は、2006年4月29日の青葉賞(G2)のアドマイヤメイン、4月30日の天皇賞・春(G1)のディープインパクトでのものとなり、現在から「約16年前」まで遡る必要がある。

 現役最強馬ディープインパクトの勝利は、ほぼ確定していたといえるだけに、成否は土曜の重賞を勝てるかどうかのみに焦点が集まっていたので、難易度はそれほど高くなかっただろう。

 今回のドウデュース、ウォーターナビレラも勝ち負け必至の馬だが、ディープインパクトと比べるのは、さすがに相手が悪過ぎることを否めない。こればかりは武豊騎手の腕次第といったところだろうか。

ジンクスを跳ね返せるだけの好条件も揃った

 とはいえ、連勝を決めれば約16年ぶりとなるこの“珍事”に現実味があることも事実だ。

 チューリップ賞が行われる阪神競馬場は、開幕週の京都記念(G2)を12番人気のアフリカンゴールドが逃げ切ったように絶好の馬場状態。開催が3週経過した先週の阪急杯(G3)でも内前に進路を取った馬が3着以内を独占した。

 圧倒的に逃げ先行馬に味方する条件となっている現在は。馬場の傷みが進んで差し馬に有利だった12月の阪神JF(G1)とは逆の良好な状態。これは、先行勢が総崩れした展開を積極的なレース運びで3着に粘ったウォーターナビレラに向くはずだ。

 また、弥生賞のドウデュースにしても、G1の朝日杯FSに比べれば、同レース3着のダノンスコーピオンに萩S(L)で敗れたキラーアビリティに完敗した馬も複数。そのキラーアビリティがホープフルSの勝ち馬なら相手関係はずいぶんと楽な印象である。

 血統的にも兄弟が中距離で活躍したドウデュースは、デビューからの2戦に芝1800mを選択しており、陣営としてはホープフルSでも勝ち負け可能と考えていたはず。それでもあえての朝日杯FS参戦は、武豊ファンとして知られるキーファーズの松島正昭代表による同騎手の未勝利G1初勝利への粋な計らいだろう。

 あくまでデータ的には大きな壁が立ちはだかるものの、絶好の追い風の吹く今回ならあっさり連勝しても不思議ではなさそうだ。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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