
JRA「弥生賞(G2)の法則」で武豊ドウデュース勝率100%!? ディープインパクト、スペシャルウィーク……最多8勝を誇るレジェンドに強烈追い風

今週行われる皐月賞トライアルの弥生賞ディープインパクト記念(G2)は、フルゲートに満たないものの、朝日杯FS(G1)を勝利し最優秀2歳牡馬に選出された武豊騎手のドウデュース、きさらぎ賞(G3)を快勝した横山典弘騎手のマテンロウレオ、京都2歳S(G3)勝ちのジャスティンロックなど好メンバーが集結した。
どの陣営も皐月賞(G1)の権利取りに力が入るが、特に注目されているのは武豊騎手とドウデュースだろう。
というのも、武豊騎手はこのレースで最多8勝を記録するなど、抜群の相性を誇っているからだ。果たしてドウデュースで9勝目を挙げることができるのか、これまでの武豊騎手と弥生賞の成績を振り返ってみた。
武豊騎手がデビューしたのは1987年。そして初めて弥生賞に騎乗したのは1993年のナリタタイシンだ。しかも初騎乗でいきなり2着と結果を出している。初勝利は1996年のダンスインザダークで、その後はランニングゲイル、スペシャルウィーク、ディープインパクト、アドマイヤムーン、アドマイヤオーラ、ヴィクトワールピサ、サトノフラッグで8勝。
しかも2着5回3着2回となっており、勝率は驚異の40%、連対率も65%という衝撃的な成績となっている。武豊騎手と弥生賞は抜群の相性となっており、絶対に馬券から外してはならないことがわかる。
■武豊騎手の弥生賞騎乗成績と生産者
1993年 2着 ナリタタイシン 川上悦夫
1996年 1着 ダンスインザダーク 社台ファーム
1997年 1着 ランニングゲイル 高橋農場
1998年 1着 スペシャルウィーク 日高大洋牧場
1999年 2着 アドマイヤベガ ノーザンファーム※
2000年 2着 エアシャカール 社台ファーム
2001年 2着 ボーンキング ノーザンファーム※
2003年 6着 ザッツザプレンティ 社台ファーム
2004年 7着 グレイトジャーニー ノースヒルズマネジメント
2005年 1着 ディープインパクト ノーザンファーム※
2006年 1着 アドマイヤムーン ノーザンファーム※
2007年 1着 アドマイヤオーラ ノーザンファーム※
2008年 2着 ブラックシェル ノーザンファーム※
2010年 1着 ヴィクトワールピサ 社台ファーム
2013年 5着 キズナ ノースヒルズ
2015年 4着 グァンチャーレ 中央牧場
2016年 3着 エアスピネル 社台ファーム
2018年 3着 ジャンダルム North Hills Co. Limited
2019年 6着 サトノラディウス 社台ファーム
2020年 1着 サトノフラッグ ノーザンファーム※
【8.5.2.5】20戦8勝 勝率40%、連対率65%、複勝率75%
その上で特筆すべきは、ノーザンファームの生産馬と好相性という点だ。
これまで7頭に騎乗してディープインパクト、アドマイヤムーン、アドマイヤオーラ、サトノフラッグで4勝、アドマイヤベガ、ボーンキング、ブラックシェルで2着3回と連対率は100%。しかも騎乗馬が新馬戦を勝利し、なおかつ前走も勝利していれば3戦3勝と勝率は100%を記録。これはノーザンファームの生産馬であり、デビューから3戦無敗のドウデュースにとって強烈な追い風となるデータだ。
ドウデュースの馬主である株式会社キーファーズの松島正昭代表は、自ら公言する武豊騎手の大ファン。武豊騎手が引退すればキーファーズも解散すると宣言しているほどだ。それだけに武豊騎手も力が入っているだろうし、将来的にはお互いの最大目標である凱旋門賞(仏G1)も視野に入れている。
あくまでデータ上とはいえ、ドウデュースが弥生賞を勝利する可能性は100%。問題は皐月賞に向けてどんなレース内容を見せるか、そして優先出走権となる2着と3着は、どんな馬が飛び込んでくるかということになりそうだ。
(文=仙谷コウタ)
<著者プロフィール>
初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。
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