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JRA【ダービー卿CT(G3)展望】大器ザダルVS逆襲のリフレイム!安田記念へ「左回りの鬼」2頭が久々“右回り”で激突!

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 4月2日、中山競馬場のメインはトリッキーな芝1600mが舞台のダービー卿CT(G3)が行われる。過去10年で1、2番人気馬が1勝ずつと、ハンデ戦らしく一筋縄ではいかないレースといえるだろう。

 今年は左回りコースにこだわって使われてきた2頭が、久々の右回りで結果を出せるかに注目したい。

 近7走すべてを左回りコースで走ってきたザダル(牡6歳、美浦・大竹正博厩舎)は、昨年6月にエプソムC(G3)を8か月ぶりの休み明けで制覇。その後は新潟記念(G3)13着、富士S(G2)7着と2連敗を喫したが、中京開催の京都金杯(G3)で重賞2勝目を飾った。

 その前走は57.5kgの斤量もあって、7番人気と評価は低かった。スタートでも出遅れたが、中団後方で脚を溜めると、直線で馬群を割って差し切った。

 一息入れて臨むのは2年3か月ぶりとなる右回りコースでの一戦となる。ただし、決して“左回り専用機”というわけではなく、デビューから中山で2連勝し、3歳秋にはセントライト記念(G2)でも3着に入っている。過度な心配は無用だろう。

 かつて菊花賞(G1)でも穴人気した実力馬が、ここで重賞3勝目を挙げて安田記念(G1)に向かえるか。鞍上は、戦線離脱中の松山弘平騎手に替わってC.ルメール騎手が2度目の騎乗を果たす。

 6勝中2勝を右回りで記録しているザダルに対し、この馬は完全にサウスポーの可能性がある。キャリア10戦のうち右回り経験は1度だけ。しかもそのレースで10着に大敗しているリフレイム(牝4歳、美浦・黒岩陽一厩舎)だ。

 リフレイムといえば、20年夏の新潟デビュー戦で直線外ラチ沿いへ逸走。大きな距離ロスがありながら勝利した逸話の持ち主である。

 2戦目も勝利し、一時は桜花賞(G1)、NHKマイルC(G1)も狙える存在とみられた。ところが、3戦目の京王杯2歳S(G2)で1番人気を裏切り5着に敗れると、一転スランプに陥った。

 陣営はダート戦にも使うなど試行錯誤を繰り返したが、なかなか結果には結びつかず。ようやく復活の狼煙を上げたのは3走前だった。

 昨秋の鷹巣山特別(2勝クラス)で、初騎乗の野中悠太郎騎手が逃げて2着に粘り込むと、続く2勝クラス、そして3勝クラスを2連勝。どちらも野中騎手の落ち着いた手綱さばきが光った。

 特に前走の節分Sは東京の長い直線で外ラチ沿いへよれながら2着を突き放す強い内容。まさに新馬戦当時の“魅力”が戻ってきたといえるかもしれない。今回は3歳春のフラワーC(G3)以来となる2度目の右回り。牡馬相手にここで結果を残せば、春のマイル女王の座も見えてくる。

 ザダルとリフレイムという“左回りの鬼”に対抗するのは、中山巧者のボンセルヴィーソ(牡8歳、栗東・池添学厩舎)だ。

 全4勝を右回りで挙げており、当レースには3年連続の参戦。2年前は2着、昨年は3着と好走しており、その2戦を含めた中山マイルは通算「1-2-4-2」で、複勝率は77.8%に上る。

 このコース唯一の勝利は前走の東風S(L)だった。2番手追走から直線逃げ馬をかわすと、後続の追撃をしのいで、2年4か月ぶりの美酒を味わった。

 8歳を迎え衰えるどころか、ますます充実している印象さえあるボンセルヴィーソ。鞍上は前走に続き藤懸貴志騎手が務める。

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カテドラル 撮影:Ruriko.I

 昨年の2着馬、カテドラル(牡6歳、栗東・池添学厩舎)にも注意が必要だ。昨秋には同じ舞台の京成杯AH(G3)を制覇。トリッキーなこのコースでたびたび好走している。

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ダーリントンホール

 2年前の共同通信杯(G3)を勝ったダーリントンホール(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎)は、前走・洛陽S(L)で実力馬エアファンディタとハナ差の2着。課題のスタートを決めれば、ここでも上位争いは可能だろう。

 この他には、前走・東風Sで1番人気に支持されるも、スタートで後手を踏み5着に終わったグラティアス(牡4歳、美浦・宮田敬介厩舎)、2走前のターコイズS(G3)を含めて、中山では2戦して2度とも3着と崩れていないギルデッドミラー(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)なども走破圏だろう。

 ザダルとリフレイムは久々の右回りコースを克服するのか、それとも中山実績馬が巧者ぶりを示すのか。春のマイルG1にもつながる重要な一戦は、4月2日15時45分に発走予定だ。

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