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JRA「5億円対決」完勝の大物ディープインパクト産駒が戦列復帰! 名伯楽・藤沢和雄氏が愛した「藤沢ローテ」でクラシックに殴り込み!?

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 昨年11月の新馬戦を快勝後、休養に入っていたディープインパクト産駒のトーセンリョウ(牡3歳、美浦・加藤征弘厩舎)が3日、中山競馬場で行われる山吹賞(1勝クラス)で、約5ヶ月ぶりに戦列復帰する。

 同馬は、母にアメリカンオークス(G1)勝ち馬のカンビーナを持つ良血馬。現オープンのトーセンカンビーナやファルコニアの全弟にあたり、2020年のセレクトセールでは2億円(税抜)で取引された高額馬だ。

 デビュー戦の舞台には、19年のセレクトセールにおいて約3億円で落札されたダノンギャラクシーも出走していたことから、両馬合わせて「5億円対決」となったことでも注目を集めた。

 結果は、好位から抜け出した本馬がダノンギャラクシーに2馬身半の差をつける完勝劇。ゴール前では流す余裕を見せており、管理する加藤征師もレース後「新馬らしからぬ競馬だった」と高評価のコメントを残している。

 その後は連戦せずに、さらなる成長を促すために放牧へと出された。その間に、初戦で退けたダノンギャラクシーが未勝利戦を快勝したこともあって、本馬に対する期待もより高まっているようだ。

『netkeiba.com』で行われている山吹賞の予想オッズでは、キャリア1戦で休み明けにもかかわらず、G1に出走経験のあるアケルナルスターなどを抑えて堂々の1番人気に想定されている。

 まだ1勝馬ではあるが、陣営は「クラシックに乗せたい気持ちもある」と話していることから、ここで結果が出るようであれば、次戦には青葉賞(G2)などのダービートライアルが視野に入ってくるだろう。

 また、青葉賞から日本ダービー(G1)というローテーションに強いこだわりを持っていた人物といえば、今年2月に定年を迎えた名伯楽・藤沢和雄元調教師だろう。

「一勝より一生」「馬優先主義」をモットーに掲げていたため、元々クラシックにはあまり縁のなかった藤沢氏。だが、02年には13年ぶりに管理馬をダービーに出走させると、シンボリクリスエスが2着に好走し、翌03年にもゼンノロブロイが2着に入っている。

 両馬は共に青葉賞をステップにダービーへと挑んでおり、その後も藤沢氏はクリスタルウイングやペルーサなど複数の有力馬を、同様のローテーションでダービーへと送り込んだ。

 結果的に、このローテではダービーを勝てなかったのだが、青葉賞は通算4勝を挙げており、また同レースへの前哨戦に山吹賞を好んでいたことから、山吹賞→青葉賞→日本ダービーは、ネット上などで「藤沢ローテ」などとも言われていた。

「藤沢氏は17年にレイデオロで日本ダービーを勝ちましたが、青葉賞から本番のダービーを勝利できなかったのは、もしかすると1つの心残りだったかもしれません。

なお、同氏は山吹賞も通算で3勝を挙げています。名伯楽が好んだローテーションで、トーセンリョウがダービーまで進めるかにも注目したいですね」(競馬誌ライター)

 充電期間を経たトーセンリョウは、『スポーツ報知』の取材によると「馬体は大きくなって、20キロくらい増えた。休ませてよかった」とのこと。ホップ・ステップ・ジャンプで大一番まで突き進むことはできるだろうか。

 青葉賞から本番の日本ダービーを制覇した馬はまだいないが、本馬がそのジンクスを打ち破るためにも、まずは山吹賞での好走が期待される。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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