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JRA大阪杯(G1)凡走エフフォーリアに「2つの呪い」が直撃!? 最強馬を襲った父と逆神のダブルパンチ……、デアリングタクトの復帰にも逆風

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JRA大阪杯(G1)凡走エフフォーリアに「2つの呪い」が直撃!? 最強馬を襲った父と逆神のダブルパンチ……、デアリングタクトの復帰にも逆風の画像1
エフフォーリア 撮影:Ruriko.I

 3日、阪神競馬場で開催された大阪杯(G1)を制したのは、吉田隼人騎手と金子真人オーナーがタッグを組んだ8番人気の伏兵ポタジェ。人気を分けたエフフォーリアと5連勝中のジャックドールの激突で盛り上がった今春2つ目のG1は、いずれも馬券圏外に敗れる波乱の結末となった。

 とはいえ、自ら演出した厳しいペースで5着に粘ったジャックドールに対し、9着に凡走したエフフォーリア(牡4、美浦・鹿戸雄一厩舎)は、元JRAの安藤勝己氏も自身のTwitterで「心配になる、よくない負け方」と評したほどの深刻な敗戦だった。

 今年の大阪杯出走メンバー中、G1を2勝以上している馬はエフフォーリアのみ。それも皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念というトップクラスの馬が集まるG1を3勝。実績的には一枚も二枚も抜けた存在であり、単勝1.5倍の圧倒的支持を受けたのも当然だろう。

 1週前の追い切りでは、主戦の横山武史騎手が、「もっと動けるはず」と不満を漏らしていたものの、最終追い切りでは「有馬記念よりは上がって8割くらいの状態」とジャッジしたように良化。本調子まではいかなくとも、ここまで負けるメンバー構成ではなかったはずだ。

「この馬らしさがなくて、早めに踏んで3コーナーぐらいから行きたかったのですが、動けるような余力がありませんでした。1週前で重かったので、メリハリが無く、そのメリハリの無さがモロに出てしまったのかもしれません」

 レース後、横山武騎手からも歯切れの悪いコメントが出されたが、大本命馬の凡走は見ていたファンにとっても不可解な敗戦に映ったことだろう。

 その一方でエフフォーリアに対する「2つの呪い」もネットの掲示板やSNSなどで大きな注目を集めていた。

 1つ目はお笑い芸人『霜降り明星』の粗品が、自身のYouTubeチャンネルで本命にエフフォーリアを指名していたことである。詳細については本動画をご覧頂きたいのだが、何しろ粗品に指名された本命馬はほぼ敗戦続き。

 そして、あまりにも“当たらなさ過ぎる”予想は、ついに競馬ファンからも「粗品の呪い」と恐れられるまで有名になった。今年に入って阪神大賞典(G2)のディープボンドの優勝こそ予想的中だったものの、大阪杯で断然人気に支持されたエフフォーリアを凌ぐ1.2倍のド鉄板。単勝1.5倍ではこの「呪い」を跳ね返すには足りなかったかのかもしれない。

 大阪杯後に更新された動画では、優勝したポタジェについて金鯱賞(G2)で本命にしたことにも触れ、「着外に沈んで今回は伸び伸びと1着」したことに対し、「呪いから解放されとるがな」と自虐的に振り返った。

 2つ目はもはや定番となりつつある「エピファネイア産駒の早熟説」である。2016年に種牡馬デビューしたため、まだサンプル数も少なく信憑性には疑問もあった。

 とはいえ、代表産駒であるデアリングタクト、アリストテレスが古馬になって思うように結果を残せていない現状は、ネットの掲示板やSNSなどで産駒の「早熟説」が囁かれる原因となっていた。

 自身が4歳秋のジャパンC(G1)を圧勝していることもあり、まだまだ検討の余地が残されているものの、3世代目のエフフォーリアすら古馬になった途端に勝てなかったことで、この噂も再燃しそうな雰囲気だ。

「2つの呪い」の真偽はともかくとして、多くのファンが負けるはずがないと信じたエフフォーリアまで敗れたことは事実。この不可解な敗戦が、ヴィクトリアマイルで復帰を予定しているデアリングタクトにも悪い影響を与えなければいいのだが……。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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