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JRA岩田康誠「ほんま依頼が少ないねん」も息子以上の存在感、重賞勝ちでもガッツポーズ自重の裏事情…面倒見が良過ぎて若手騎手から「逃亡者」も

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JRA岩田康誠「ほんま依頼が少ないねん」も息子以上の存在感、重賞勝ちでもガッツポーズ自重の裏事情…面倒見が良過ぎて若手騎手から「逃亡者」もの画像1
岩田康誠騎手

 岩田康誠騎手の存在感が日ごとに増しつつある。

 先週末は土曜函館こそ未勝利に終わったものの、日曜東京では10Rの夏至S(3勝クラス)と11RのエプソムC(G3)で立て続けに勝利。それも9番人気ダノングリスター、4番人気ノースブリッジといった伏兵で連勝してみせた。

 これで今年の重賞勝ちはトップタイとなり、同じく5勝の川田将雅騎手や池添謙一騎手と並んだ。ライバルの勝率が15%台なのに対し、岩田康騎手のそれは25.0%と大きく上回る。

岩田康誠「ほんま依頼が少ないねん」も息子以上の存在感

 望来騎手は父より上の全国リーディングで2位につけているものの、今年の重賞勝ちはまだ2勝。重賞100連敗目前で辛うじて連敗をストップさせた息子と違い、勝負強さに定評のある父が威厳を見せつけている。

「エプソムCはいつもの派手なガッツポーズはなかったんですが、あれは馬が内にモタれてしまって、後ろにいた横山典弘騎手から声を掛けられたので、それどころではなかったようです。実際、ゴール前くらいから随分と内を気にしていましたからね。

とはいえ、今年の岩田康騎手の勝負強さは半端ないの一言です。他の騎手と比べても1鞍1鞍に懸ける気持ちが違いますし、本人も『ほんま依頼が少ないねん。ただ、そんな中で依頼してくれた関係者の期待には応えたい!』と言っていたように、気合も入っています」(競馬記者)

 昔からでもあるが、道中で必ずといっていい程、ロスのない立ち回りをすることも岩田康騎手の大きな特徴だ。内に拘るあまり、時には一歩間違えれば危険な騎乗となりかねないケースもあるが、力の足りない馬でも勝ち切る騎乗技術は現役騎手トップクラスだろう。

 進路取りの巧みさだけではなく、馬場読みにも長けているところを見せたのが、前開催の新潟だ。外伸びの馬場をいち早く把握すると、思い切って外に持ち出す競馬で穴馬を持って来るなど、臨機応変な判断も光る。バテた馬をしっかりと追って、もうひと踏ん張りさせるところも経験と技術の成せる業だろう。

 最近のインタビューなどでも物議を醸したが、彼からしたら一生懸命に喋ろうとしたために招いた誤解ともいえる。レースや馬に対して真摯に向き合っており、以前に比べて最近は馬質も上がっているだけに、再び大きい舞台での活躍もあるかもしれない。

 その一方で、岩田康騎手と若手騎手たちの間で少々気になる噂も耳にした。

「面倒見がいい岩田康騎手は、後輩をイジったりする事も多く、ゴハンや飲みに連れて行って朝まで盛り上がることも多々あります。その反面、今の若手はマイペースな性格が多いので、そういった集まりに乗り気でない騎手もいます。

昨年などはコロナ禍の影響で大人しかったようですが、少し前には数名の若手が逃げ出したという噂もありました。現在は規制なども随分と緩和されましたし、岩田康騎手のエネルギーが有り余っているんでしょうね」(同)

 若手騎手の中には、いつ声がかかるのかと戦々恐々としている騎手もいるとか……。

 飲んで騒いで親睦を深めるコミュニケーションの取り方は、今の若い世代からすれば“ソーシャルディスタンス”を取る対象ということだろうか。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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