JRA宝塚記念(G1)「完勝劇」の裏に隠されたクロノジェネシス調教師激怒事件……「もっと動ける」おざなりにされた主戦騎手の「警告」と、繰り返したくない大阪杯の悲劇
26日に阪神競馬場で開催される春のグランプリ宝塚記念(G1)。今年は史上稀にみる好メンバーが揃った印象だけに、どの馬が勝っても不思議ではない混戦だが、昨年は堅い決着だったことを記憶しているファンも少なくないだろう。
2着に7番人気のユニコーンライオンが逃げ粘る波乱があったものの、三連単は1万3340円と平穏な結果に。単勝1.8倍の大本命に推されたクロノジェネシスが、人気にきっちりと応えて連覇を飾ったからだ。
終わってみれば、2馬身半差の完勝劇。前年の6馬身差圧勝には劣るものの、それでもまったく危なげなかったと言っていいだろう。主戦の北村友一騎手が落馬負傷したため、C.ルメール騎手との初コンビだったが、満点回答で応えて見せた。
だが、それらはあくまで表面上の出来事であったことはあまり知られていない。
「こんな追い切りじゃ、オーナーに報告できないよ!」
宝塚記念に向けたクロノジェネシスの1週前追い切りでの一幕だった。普段、温厚な斉藤崇史調教師が珍しく声を荒げたという。
栗東のCWで行われた1週前追い切りはジェラルディーナとの併せ馬の予定だった。だが、ルメール騎手が行きたがるクロノジェネシスを抑えられずに4コーナーで早々と併せ馬を交わしてしまうアクシデント。この日が本馬との初コンタクトだったとはいえ、想定外の“単走追い”となってしまい指揮官が頭を抱えたというわけだ。
ただでさえ、ドバイシーマクラシック(G1)からの海外帰りの一戦で、この1週前追い切りが休養明け初の併せ馬。陣営にとって非常に重要な追い切りだったことは言うまでもないだろう。だが、ルメール騎手は想定外のパワーに手綱を持っていかれてしまい、陣営のプランは大きく瓦解した。
結局、プランを変更した最終追い切りで持ち直したクロノジェネシスとルメール騎手は、宝塚記念を勝つことでその難を逃れた。だが、次走の凱旋門賞の鞍上にルメール騎手の姿がなかったのは、新型コロナウイルスの影響を考慮してというだけではなかった。
ただ、その一方で当時、クロノジェネシスの「不安説」を報じたメディアがどれだけあっただろうか。
連覇の懸かる大本命馬だけに、どこも軒並み「絶好調」や「不安なし」といった定型文のような見出しが躍っていたはずだ。そうでなければ、本馬が単勝1.8倍に推されることはなかったはずである。
無論、クロノジェネシスが勝ち、1.8倍の単勝が当たり馬券になった以上、メディアは一定の責任を果たしたといえる。しかし、それがあくまで結果論であること、そして一歩間違えれば目も当てられない悲劇になっていたことは、多くの競馬ファンが認識しているはずだ。
そんな懸念が現実になってしまったのが、今春の大阪杯(G1)だった。
前年の年度代表馬エフフォーリアの2022年始動戦。昨年は先述したクロノジェネシスや、無敗三冠を達成したコントレイルといった歴史的名馬が相次いで引退した。だからこそ、エフフォーリアには今後の競馬界を牽引する期待が集まっており、単勝オッズはクロノジェネシスの宝塚記念を超える1.5倍となっていた。
しかし、結果はまさかの9着惨敗。3コーナー8番手という位置取りは、年度代表馬を決定づけた昨年の有馬記念(G1)と同様だったが、そこからが嘘のように伸びなかった。
「ピリッとするように返し馬をしたつもりでしたが、この馬らしさがなかった。道中も早めに踏んで行きたかったが、余力がなかった。メリハリがなかったことが、今日モロに出てしまった」
レース後、主戦の横山武史騎手はそう敗戦を振り返った。だが、「ピリッとするように返し馬をした」ということは、やはり事前の体調面に何らかの不安があったということだ。もし、万全だったなら「ピリッ」とさせる必要もなかったはずである。
「そこに至る“シグナル”は、エフフォーリアの1週前追い切りでも感じられました」
そう語るのは、競馬関係者との独自のパイプを持った『シンクタンク』の関係者だ。『シンクタンク』によると、1週前追い切りのエフフォーリアは昨年の絶好調時からは程遠い内容だったという。
「横山武騎手も大阪杯の後に『1週前の稽古の動きも重かった』と話していましたが、如何にも休み明けという感じでしたね。昨年末の有馬記念のダメージが思いの他大きく、回復に手間取ったのかもしれませんが、我々のジャッジでは正直『これで本当に大阪杯に出るのだろうか』と不安を覚えるほどでした。」(シンクタンク関係者)
その一方で、当時のエフフォーリアの不安説に触れたメディアはほぼ皆無といった状況だった。1週前追い切りを終えた横山武騎手は「もっとスッと動けるはず」と辛口のコメントだったが、最終追い切りを経て陣営が及第点をアピールしたことで、メディアの見解は「問題なし」でほぼ統一された。これは昨年の宝塚記念のクロノジェネシスと同じパターンである。
ただ、不安視されたクロノジェネシスが宝塚記念を勝ったように、仮に万全でなくとも勝てるのが実力馬。レースに出走してきた以上、どの馬もある程度は仕上がっているはずで「コンディション」は、馬券検討の上で、そこまで重要視される要素ではないという見方もある。
だが、『シンクタンク』の関係者は、馬のコンディションを見極めることが、馬券を安定して当てるための極めて重要な要素であると指摘する。
「例えば、皆さんが松山英樹選手とゴルフで勝負したり、大谷翔平選手と野球で勝負したりすれば絶対に敵わないと思います。ただ、それはあくまできっちり仕上がった松山選手や、大谷選手だからこそ。仮に彼らが満足なトレーニングができていない上に、体調も悪ければ、皆さんにも勝機はあるのではないでしょうか。
それと同じようにエフフォーリアやタイトルホルダーといった超一流のG1馬でも、コンディションによっては格下の馬に簡単に負けてしまうもの。競馬で勝つには、まず『全馬が同じコンディションでレースに出走しているわけではない』と認識することが大事です。その上で、各馬の好不調をしっかり把握できれば、自ずとどの馬が勝ち負けできるのかが見えてきます」(同関係者)
今年のG1で1番人気が全敗しているように、どんな有力馬でもコンディションが整わなければ簡単に負けてしまうのが競馬だ。だからこそ『シンクタンク』の関係者は、出走馬の状態を正しく把握することが極めて重要だという。
しかし、我々が新聞やネットで各馬の状態を調べても、結局は「どの馬も調子がいい」という結論に落ち着くのが関の山だろう。ただ、それが本当に正確なのであれば、ここまで1番人気が負け続けたり、波乱が続いたりすることは絶対にないはずだ。
「もし仮に馬の調子が悪ければ、それは陣営の調整ミスということになりますからね……。宝塚記念に限らず、報道では基本的に良いことしか書いてないと思います。記者はどうしても『その時』だけでなく、今後の付き合いもありますし、いくら事実だからといって、何事もそのまま書いてしまっては、それが関係者の目に止まる可能性もありますからね」(同関係者)
その一方で、『シンクタンク』が掴んでいる情報は一切表に出ない。何故なら、彼らは新聞社ではないため、掴んだ情報を公表する必要がないからだ。従って、関係者も「ここだけの話」と気兼ねなく話すことができる。
それが『シンクタンク』がメディアとは比べ物にならないほど、レースの結果に直結するような「深い情報」に精通している理由である。すでに新規登録した人だけを対象に、「無料」で宝塚記念の注目馬を5頭ピックアップすることは発表済みだが、少なくとも状態面でトップクラスの5頭が選出されることは間違いないだろう。
先週のマーメイドS(G3)は10番人気のウインマイティーが勝つ波乱の結果だったが、レース後、和田竜二騎手は「前走くらいから出来も上がってきた感じなので、良い時に乗せていただきました」と、やはりコンディションの良さを勝因に挙げている。
例え、10番人気であろうとも調子が絶好調であれば、1馬身3/4差をつけて完勝できるのが競馬である。これだけを見ても、馬のコンディションを正確で把握できることが、如何に馬券的中へつながるのかがわかるはずだ。
そして、それがそのまま『シンクタンク』の強みとなっている。これまで数々の伝説的な的中を築いてきたが、それもすべて現場関係者との強固なパイプによって、正確な情報がもたらされているからこそだ。「無料」で彼らの情報が得られる機会を逃さない手はないだろう。
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※本稿はPR記事です。
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