
JRA「可愛い馬名」と裏腹の豪脚で武豊1番人気をなで斬り! セレクトセール高額馬落札、「注目」の新鋭オーナーが初出走初勝利の快挙

19日、東京6Rに行われた2歳新馬戦(ダート1400m)は、10番人気の伏兵モルチャン(牝2歳、美浦・武井亮厩舎)が優勝。中団追走から豪脚を披露して東のダート一番星に輝いた。
フルゲート16頭で争われた一戦。スタートを決めたモルチャンは、鞍上の三浦皇成騎手がやや促して7番手あたりに取り付く。600m通過35秒3の平均ペースを持ったままの手応えで追走して最後の直線に向かう。
直線に入るとやや前が狭くなる場面もあったが、残り300m付近で外に持ち出すと豪脚一閃。前を走る武豊騎手の1番人気アドバンスファラオ、逃げ粘るサノノウォーリアをまとめてなで斬り、後続に3馬身の差をつけて突き抜けた。
「砂を被っても怯んだりせず、非常に強い内容でした。勝ちタイムの1分25秒9も優秀で、ちょうど1年前に行われた東京ダート1400mの新馬戦を勝ったコンバスチョンの時計を0秒6上回っています。
コンバスチョンはその後、全日本2歳優駿(G1)で2着に入り、今年はヒヤシンスS(L)でも優勝しているだけに、モルチャンもかなりの出世が期待できそうですね」(競馬誌ライター)
ちなみにモルチャンとは、「モルモットの女の子」という馬名意味のようだ。レース後のSNSやネット掲示板などには「名前が可愛いすぎる」「モルチャン初勝利おめでとう」「馬名で単勝買ったら当たりました」といった声が上がっていた。
また、モルチャンの馬主であるTNレーシングも見事にJRA初出走で初勝利を決めた。
新鋭馬主のTNレーシング、初出走初勝利
同オーナーは2021年のセレクトセール1歳セッションにおいて、スエヒロレーシングの名義で本馬を1980万円(以下税込)で落札。現在のところ7頭の2歳馬を所有している馬主歴1年目の新鋭だ。
ちなみに昨年の同セールでは、今年の青葉賞(G2)で1番人気に推されたレヴァンジルの半妹にあたるトゥリフォーの2020を5940万円、シルヴァースカヤの2020を1億4850万円の高額でそれぞれ落札している。
「現種牡馬で未完の大器シルバーステートの半弟にもあたるシルヴァースカヤの2020は、フォトンブルーという馬名で栗東の武幸四郎厩舎からデビューを予定しています。
新興の馬主といえば、『ウマ娘』でもおなじみの藤田晋オーナーが話題になっていますが、セレクトセールの高額馬を複数所有しているTNレーシングも、これから注目を浴びてくるかもしれませんね」(同)
そんなTNレーシングの船出を飾ったモルチャンは、父がヘニーヒューズ。祖母には芝の短距離重賞5勝を挙げたシーイズトウショウがいる。陣営は本馬をダートタイプと見ているようだが、血統的には芝で走れてもおかしくはないだろう。
レース後、騎乗した三浦騎手は「牝馬特有の気難しさはあるが、厩舎の方々が前向きになるようにしてくれたのがつながった。センスを感じる馬で、初戦から結果が出たことは大きい」と、モルチャンについて語った。
今後は具体的なレースは決めていないものの、交流重賞などダート路線を視野に入れているとのこと。可愛い馬名と強烈な末脚を併せ持つモルチャンと、新興のTNレーシングに今後も注目したい。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
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