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JRAドゥラドーレスと接戦演じた「良血馬」が復帰戦を快勝! 母はG1・4勝の海外名牝、セレクトセールに上場する弟たちの「取引価格」にも影響か

JRAドゥラドーレスと接戦演じた「良血馬」が復帰戦を快勝! 母はG1・4勝の海外名牝、セレクトセールに上場する弟たちの「取引価格」にも影響かの画像1

 25日、東京6Rに行われた3歳未勝利(芝1600m)は、D.レーン騎手の1番人気カーペンタリア(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)が優勝。昨年11月以来の実戦をものともせず、キャリア2戦目で見事に初白星を飾った。

 フルゲート16頭の一戦。五分のスタートから行き脚がついたカーペンタリアは、レーン騎手がなだめながら先行馬群の真ん中を追走。3、4コーナー中間で好位の外目に出されてからは、絶好の手応えで最後の直線を迎える。

 馬場の五分どころに持ち出されると、直線半ばからは先頭に立っていた2番人気セキテイオーとのマッチレースに。残り1ハロン過ぎで抜き去ると、最後は2馬身差をつけて堂々と押し切った。

「カーペンタリアはデビュー戦で3着に敗れたものの、後にダービー馬候補と呼ばれるようになる勝ち馬のドゥラドーレスとは0秒2差の接戦を演じていました。

本馬はその後に骨折が判明したため、今回が7ヶ月半ぶりのレースとなりましたが、未勝利戦では力が一枚上でしたね。プラス20キロの馬体重もほとんどが成長分でしょう」(競馬誌ライター)

 レース後、SNSやネットの掲示板にも「さすがはドゥラドーレスと僅差の馬」「秋には大きな舞台で見たい」といったコメントが集まった。また「プリモシーンの妹が勝って嬉しい」といった声も上がっていた。

 本馬は父ロードカナロア、母はオーストラリアでG1・4勝を挙げた名牝モシーンという血統。現役時代にフェアリーS(G3)など重賞3勝を挙げたプリモシーンの半妹という良血になる。

 騎乗したレーン騎手はレース後、「今日は2戦目で子供っぽさを出していたが、それでもポテンシャルの高さを見せてくれた」と素質を評価。今後は無事に進んでいってほしい素材だ。

 なお本馬が快勝したことで、来月のセレクトセール2022に上場を予定している弟たちの取引価格にも好影響を与えるかもしれない。

 今年は7月11日から2日間にわたって北海道苫小牧のノーザンホースパークで行われる同セール。その初日の1歳セッションに、本馬の弟でモーリス産駒のモシーン21が上場予定。リザーブ価格は1億円で、これは同セッションのトップとなっている。

 また、翌12日の当歳セッションにも、父エピファネイアのモシーン22が、こちらもトップタイのリザーブ価格となる7000万円で上場が予定されている。

「両セッションで最高のリザーブ価格に設定されているだけに、モシーンの仔はよほど評判がいいのでしょう。セール前に姉のカーペンタリアが強い勝ち方をしたことで、弟たちの価格もさらに高騰することになるかもしれません。ちなみに1歳のモーリス産駒の方は『2億円は行くのではないか』といった声も聞かれています」(同)

 名牝モシーンの仔は、ディープインパクトとの間に生まれたモーソンピークが一口馬主クラブのシルクレーシングにおいて1億5000万円の超高額で募集された例などもある。2頭の弟たちが、一体いくらで取引されるかにも注目してみたい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
 キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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