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JRA武豊や岡部幸雄を超えた福永祐一の「大記録」に黄信号!? 騎乗停止や落馬負傷はもはや許されない、名手を襲う過去最大級のピンチ

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JRA武豊や岡部幸雄を超えた福永祐一の「大記録」に黄信号!? 騎乗停止や落馬負傷はもはや許されない、名手を襲う過去最大級のピンチの画像1
撮影:Ruriko.I

 26日には上半期の総決算・宝塚記念(G1)が終わり、今年も前半のJRA開催が終了。7月からは函館に加え、福島、小倉での開催がスタートし、本格的な夏競馬の時期を迎えることになる。

 今週末からは後半戦に突入するわけだが、ここで改めて前半戦の全国リーディングを振り返ると下記のような結果になった。

■2022年 全国リーディングトップ5 (※6月終了時点)
第1位 川田将雅 77勝
第2位 C.ルメール 63勝
第3位 横山武史 63勝
第4位 岩田望来 62勝
第5位 戸崎圭太 56勝

 2021年の終了時にはトップ5にランクインした松山弘平騎手(昨年3位)と福永祐一騎手(昨年4位)の名前はなく、今年はここまで前者が6位、後者が7位と順位を下げている。

JRA武豊や岡部幸雄を超えた福永祐一の「大記録」に黄信号!? 騎乗停止や落馬負傷はもはや許されない、名手を襲う過去最大級のピンチの画像2
福永祐一騎手 撮影:Ruriko.I

 とはいえ、両者はどちらも落馬負傷の影響で騎乗できなかった期間があったため、この結果はやむを得ないところもある。それでも福永騎手に関しては、今年もある“偉大な記録”を継続できるかどうかが懸かっているのを忘れてはいけないだろう。

 それは、JRA史上最長となっている「年間100勝」の連続記録だ。

 2010年からコツコツと“12年連続”で継続してきた年間100勝。あの通算勝利数1位の武豊騎手や2位の岡部幸雄元騎手でさえも、9年連続が最高なのだから驚きだ。福永騎手がトップジョッキーと言われる所以のひとつでもあるといえよう。

名手を襲う過去最大級のピンチ…

 ところが、そんな名手も昨年末の香港での落馬負傷により、今年1月は棒に振ったこともあって前半戦では45勝に留まった。これは復帰した2月~6月までの5か月間で月平均9勝の計算になるが、仮にこのままのペースで後半戦を勝てたとしても7月~12月の半年間で54勝となり、前半の勝利数と足しても年間100勝にギリギリ届かない計算となる。

 今年2月に復帰した2週目には1日5勝の固め打ちを決め、さらにその翌週にはカフェファラオとのコンビでフェブラリーS(G1)を制するなど、流石の存在感を示す好スタートを切ったものの、それ以降の重賞勝利といえば皐月賞(G1)でのジオグリフのみ。

 確かにG1では勝負強さを発揮しているが、どちらもルメール騎手から回ってきた馬であり、やや恵まれた感は否めない。実際、それ以外は自身のお手馬での重賞勝ちはなく、絶好調とも言いづらい部分がある。

 また、横山武騎手や岩田望騎手など若手ジョッキーの勢いが昨年にも増して凄まじく、後半戦に関しても勝ち星を積み重ねることはそう容易ではない。ましてや一度でも騎乗停止や落馬負傷などに見舞われれば、一気に記録継続への道が険しくなるばかりだ。

 それでも、このようなピンチは過去にも2回ほど経験済み。2010年には前半戦で41勝ながらも最終的に年間109勝、2016年は前半戦で42勝ながらも最終的に年間106勝と、後半戦での挽回でいずれも大台に乗せている。

 2歳の新馬戦にはめっぽう強い福永騎手にとっては、ここからが巻き返しのチャンスともいえる期間。ここから勝利を量産し、JRA史上最長の13年連続「年間100勝」という大記録の継続に期待したい。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
 ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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