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JRAサトノダイヤモンド「好敵手」が種牡馬ロケットスタート! 二冠牝馬との「ブランド血統馬」もスタンバイ、圧逃の師弟コンビはメモリアルV達成

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木幡巧也騎手 撮影:Ruriko.I

 9日、福島競馬場の1Rに行われた2歳未勝利(芝1200m)は、6番人気の伏兵ハンデンリリー(牝2歳、美浦・牧光二厩舎)が逃げの手に出ると、そのまま後続の追い上げを振り切って優勝した。

 10頭立ての一戦。スタートを決めたハンデンリリーは鞍上が気合いを付けてハナへ。600m通過35秒フラットのマイペースに落として最後の直線に向かう。

 仕掛けながら4コーナーを回り、直線に入ると後続との差を拡大。ゴール前では人気のミルファームの勝負服2頭、ピンクジンとクレイプマートルが追撃してきたが、セーフティリードを保ったまま1馬身差でしのぎきった。

「ゲートを出て積極果敢にハナを奪ったのが功を奏しましたね。最後は脚が上がり気味でしたが、ここではスピードが一枚上手だったと思います。昇級しても短いところでなら好勝負が可能ではないでしょうか」(競馬誌ライター)

 この勝利により、管理する牧調教師はJRA通算300勝を達成。所属する木幡巧也騎手と師弟コンビでの快挙に「競馬ファンをはじめ、馬主や関係者の皆さまには感謝のひと言です」と、喜びのコメントを残している。

 また、2戦目で初白星を飾ったハンデンリリーは、2016年の神戸新聞杯(G2)でサトノダイヤモンドのクビ差2着に入り、18年の宝塚記念(G1)ではそのサトノを破って優勝を果たした新種牡馬ミッキーロケットの産駒。

 キングカメハメハの後継としても期待が高いミッキーロケットは先月5日、産駒のジョウショーホープが2歳新馬を優勝。見事にJRA初出走で初Vの快挙を成し遂げた。

 ここまでデビューした3頭のうち2頭が勝ち上がる快調な滑り出しを見せていることから、ネットの掲示板やSNSなどにも「新種牡馬のミッキーロケットは良さそうだな」「やはりキングカメハメハの血は偉大だ」など、高評価のコメントが集まっている。

二冠牝馬との「ブランド血統馬」もスタンバイ

「ミッキーロケットは、ロードカナロアやルーラーシップと同じくサンデーサイレンスの血を持たないキングカメハメハ産駒だけに、これからもサンデー系の繁殖牝馬などを相手に馬産地では重宝されるのではないでしょうか。

ちなみに初年度は117頭と種付けを行っており、今年の2歳馬の中には、二冠牝馬ミッキークイーンとの間に生まれた野田みづきオーナーゆかりとも言えるブランド血統馬もスタンバイしています」(同)

 なおハンデンリリーについて木幡巧騎手は「1200mが合う馬だと思っていた。これから成長がどれだけあるかだと思います」と、今後の見通しについて語っている。

 父は古馬になってG1を制しただけに、産駒にも伸びしろが十分期待できるだろう。ハンデンリリーと種牡馬ミッキーロケットの活躍をこれからも長い目で見守ってみたい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
 キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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