藤田菜七子“代役”後輩女性ジョッキー快勝で心中複雑!?

23日、小倉競馬場で行われた6Rの3歳未勝利は、永島まなみ騎手の7番人気スエトニウス(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)が優勝。デビュー8戦目にして嬉しい初勝利となった。
「うまくゲートを出てくれて、逃げられたのが良かったです」
レース後にそう振り返った鞍上の言葉通り、外目の14番枠でも躊躇なくハナを主張したことが好結果に結び付いた。
4コーナーでは今村聖奈騎手の1番人気インブレッドセンスに競りかけられる場面があったものの、直線を向いてからは再び突き放す粘り腰を発揮。後続の猛追も最後まで封じきる見事な逃げ切りだった。
また鞍上の永島騎手にとっても、これで昨年タイとなる今年7勝目。自身の記録更新へ向け、下半期にどこまで勝ち星を伸ばすかにも期待が高まる。

そんな快勝劇の裏で、心中複雑な思いだったのは藤田菜七子騎手かもしれない。
「実はスエトニウスの前2走で手綱を取っていたのが、藤田騎手でした。どちらも勝利まであと一歩の内容でしたし、順調に行けば今回も藤田騎手が騎乗していたかもしれません。ただ、藤田騎手は先週の16日と17日を病気のため騎乗を取りやめに。今週の23日と24日も騎乗馬なしと引き続き欠場となっています」(競馬記者)
記者が話した通り、藤田騎手が騎乗したスエトニウスはここ2走、今回のように逃げて2、3着と惜しい競馬が続いていた。今回は永島騎手が手綱を取ったが、これが藤原厩舎からの初の騎乗依頼だった。
無論、スエトニウスは永島騎手だったからこそ前走の54kgからさらに有利な52kgで出走できた背景もあり、仮に藤田騎手が騎乗したとしても同じ結果になったかはわからない。だが、藤田騎手は今年ここまで4勝と苦しんでおり、スエトニウスが貴重な勝ち星を期待できる存在だったことは確かだろう。
JRAでは久々の女性騎手として2016年にデビューした藤田騎手は、これまで数々の女性騎手記録を更新。2019年にはカペラS(G3)をコパノキッキングで制し女性騎手初の重賞制覇を達成するなど、競馬界に「菜七子旋風」を巻き起こした。
しかし、同年にキャリア最多の43勝を挙げて以降は、2020年は35勝、2021年は14勝と右肩下がり。ついに今年に至っては、上半期を終えていまだ4勝と不振が続いている。
さらに追い打ちをかけるように、今年デビューした女性騎手の今村騎手が驚異の快進撃を見せており、藤田騎手を取り上げるニュースも日を追う毎に少なくなっている。
ここ2週、病気のため欠場が続いている藤田騎手。1日でも早く復帰し、また元気な姿を見せてほしいと願うばかりだ。
(文=ハイキック熊田)
<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?
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