失意の5億円馬「連勝街道」で菊花賞へ!? 3馬身圧勝デビューの大器に逆襲の予感

8月も半ばに差し掛かり、夏競馬もいよいよ終盤戦に突入。来年のクラシックを目指す2歳の若駒や、サマーシリーズに挑む馬などが毎週熱戦を繰り広げ、今年の夏競馬も大きな盛り上がりをみせている。
一方で、春にクラシックの舞台に届かなかった3歳馬世代の馬たちもまた、熱い戦いをみせている。
秋の“最後の一冠”やその後の重賞戦線を狙うにあたって、夏の間に積み重ねた勝利は大きな意味を持つ。春の悔しさを秋の大舞台で晴らすために、多くの3歳馬の陣営が夏の条件戦での飛躍を誓っている。
5億円馬リアドの逆襲に期待
13日の新潟9R・湯沢特別(1勝クラス)に出走を予定するリアド(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)もまた、秋への飛躍が期待されている1頭だ。
リアドは当歳時のセレクトセールで5億760万円(税込み)の価格で取引された超高額馬であり、デビュー以前から大きな期待と注目を集めていた。加えてデビューしたのは“出世レース”と言われる菊花賞(G1)当日の新馬戦であり、これを3馬身差で快勝。そのレースぶりは落札価格と合わせて大きな話題となり、当時はクラシックの有力候補として名前が挙がる程であった。
しかしながら続いて挑んだ若駒S(L)では、単勝1.6倍という圧倒的な支持を受けながらも2着に敗れてしまい賞金加算に失敗。その後も毎日杯(G3)、京都新聞杯(G2)と重賞を転戦し賞金加算を狙ったものの、いずれも惨敗を喫してしまう。デビュー当初の期待に応えることは叶わず、春の大舞台への切符を掴むことはできなかった。
リアドにとって今回の湯沢特別への出走は、自己条件からの出直しの1戦となる。秋の飛躍へ向けた足掛かりとするためにも、ここは順当に突破したいはずだ。
一方で現時点でのリアドの立ち位置は「新馬戦を勝っただけの高額馬」であり、1勝クラスはともかく、秋の重賞戦線の活躍を期待するのは早計だと思われるかもしれない。
だがそれでも、今後のリアドの成長に期待を抱かずにはいられない理由がある。
実は本馬の半兄にあたるストロングタイタンは3連勝、ミラアイトーンは4連勝と2頭は共に、3歳夏以降に条件戦を連勝しOPへの昇格を果たしている。その後も2頭は息の長い活躍をみせ、中でもストロングタイタンは5歳時に鳴尾記念(G3)を制するまでに大成している。
こうした半兄2頭の傾向を考えると、リアドも同様に晩成型である可能性は十分にある。3歳の夏を迎えて大きく成長しているとすれば、失意に終わった春とは一変した走りを見せてくれるはずである。
兄のように夏の条件戦で固めて勝利を重ねることができれば、今後は菊花賞トライアルなどの挑戦も視野に入ってくるはず。そこで好走を果たし、デビューから丁度1年後となる菊花賞の舞台でリアドが躍動をみせる……。そんなドラマティックな展開にも期待がもてるかもしれない。
かつて“世代の主役”として話題を集めた5億円馬リアドの逆襲に期待したい。
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