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武豊「ブービー負け」ディヴィーナ、敗因は展開だけじゃなかった!?

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 14日、新潟競馬場では関屋記念(G3)が行われ、1番人気ウインカーネリアンが道中2番手から直線力強く抜け出して勝利。逃げた12番人気シュリをゴール前でとらえて重賞初制覇を飾った。
 
 前半の600m通過は36秒2の超スローで流れた一戦は、道中の位置取りがほぼ全てだった。最下位に沈んだゴールデンシロップを除く13頭は33秒4以下の速い上がり時計をマーク。中団から後方に控えた馬にとっては非常に厳しい展開となってしまった。

 そんな中、終始後方のまま、見せ場なく敗れ去ったのが7枠11番から発走したディヴィーナ(牝4歳、栗東・友道康夫厩舎)。G1・2勝牝馬のヴィルシーナの仔として、佐々木主浩オーナーの期待を背負って2度目の重賞出走は、前走ヴィクトリアマイル(G1)に続き武豊騎手とのコンビだった。

 会員登録すれば閲覧が可能な『うまスクエア』内の予想コラムには、佐々木オーナーの愛馬への意気込みが、以下のように綴られていた。

「ソダシとはコンマ7秒差」と、ディヴィーナの前走の奮闘を記した佐々木オーナー。「2着馬とはコンマ4秒差ならG3の今回は上位争いできるはず」と、前走の内容から、今回のメンバー相手なら十分勝負になるという読みを披露。

 実際にディヴィーナに対するファンからの期待も小さくなかった。最終的な単勝オッズは13.8倍ながらも、リアアメリアやザダルといった重賞勝ち馬を上回る5番人気に支持されていた。

 稍重と発表された馬場にも、佐々木オーナーは「少ないキャリアの割に道悪の経験は豊富なので稍重程度なら問題なくこなしてくれるでしょう」と期待を膨らませていたほどだ。

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武豊騎手

 さらに「ジョッキーもわざわざ札幌から駆けつけてくれるので、今後に向けてどんな走りを見せてくれるか、非常に楽しみにしています!」というコメントからも、武騎手の“新潟出張”に対する期待感もうかがえた。

敗因は展開だけじゃなかった!?

「前走のヴィクトリアマイルが思った以上に好内容でした。重賞どころかオープン初出走でしたが、デアリングタクトやアカイイトとも差のない競馬でしたからね。武騎手が北海道からわざわざ新潟に駆け付けましたが、それもディヴィーナを推す材料の一つになっていたと思います。

ところが、肝心の武騎手の体が“北海道仕様”のままだったのかもしれません。この日の新潟は最高気温が30度に届かず、8月としてはかなり低めでした。それでも湿度は午前中から高く、北海道のような爽やかさは皆無。北の大地に慣れ切った武騎手の体には少々酷だったのかもしれません」(競馬誌ライター)

 武騎手は、レース前に自身の公式サイト上の日記に「日曜は新潟に出て行きます」と記載。「関屋記念のディヴィーナがお目当て」と名指しで期待をかけていたが……。

 陣営の期待を背負って出走したディヴィーナにとって最大の敗因は位置取りに尽きるが、それでも直線は1頭だけ大外を回しての惨敗。いいところなく敗れたのは誤算としかいいようがないだろう。

 この日はメインの関屋記念を含めて5鞍に騎乗した武騎手。9R・浦佐特別(2勝クラス)で3番人気ファーンヒルを2着に導いたのが唯一の馬券圏内だった。

 快適な北海道にとどまっていた53歳にとって久々となる本州での騎乗で“夏バテ”を起こした可能性はなかったか……。

中川大河

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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