
ブラストウェーブ、ダイヤモンドハンズ、シャンドゥレールの3強対決に待った!? 札幌2歳S(G3)「最大の刺客」はあの良血馬
8月の夏競馬を盛り上げた新潟・小倉・札幌の3場開催もいよいよ今週末で終了。最終週となる札幌競馬場では札幌2歳S(G3)が開催される。
近年では皐月賞馬ジオグリフ、桜花賞馬ソダシが勝利したこのレース。過去の勝ち馬をみても、宝塚記念(G1)やジャパンC(G1)を制したアドマイヤムーン、ダービー馬ロジユニヴァースなどがいる出世レースでもある。
今年の出走メンバーには、有馬記念(G1)の覇者ブラストワンピースの全弟ブラストウェーブ、世代一番星を飾った新種牡馬サトノダイヤモンドを父に持つダイヤモンドハンズ、名門・国枝栄厩舎悲願であるダービー制覇の期待を背負ったシャンドゥレールなど将来が楽しみな逸材が集結。早くも来年のクラシックへ向けて、重要な一戦となりそうだ。
3強対決に待った!?
30日現在、『netkeiba.com』の予想オッズでは、上記3頭が人気を集めそうな3強ムード。それに待ったをかけるべく注目したいのが、単勝8番人気想定となっているアスクメークシェア(牡2、栗東・藤原英昭厩舎)である。
同馬は兄に重賞2勝のファンタジスト、姉に先日の北九州記念(G3)を制したボンボヤージがいる良血。オーナーは日本ダービー(G1)で3着に入ったアスクビクターモアなどを所有する廣崎利洋氏だ。
重賞で活躍した兄姉は短距離で良績が目立つものの、アスクメークシェアがデビュー勝ちを収めた前走は今回と同じ札幌芝1800m戦だった。
直線では外から先に抜け出した1番人気エンライトメントを内にいたアスクメークシェアがゴール寸前で交わし切り、見事なデビュー勝ちを決めた。

手綱を取った吉田隼人騎手も「血統がいいのか競馬に行ってセンスの良さを見せてくれました」と高評価。勝ち時計や着差に派手さはなかったが、勝負根性が垣間見えた内容には目を見張るものがあった。
レース後、管理する藤原師は「大事にしたいし、無理して(札幌2歳Sに)行くつもりはない」と語っていたが、出走に踏み切ったということは、それなりの勝算があっての参戦だろう。
陣営も『スポーツ報知』の取材に「使って体が締まってきた。雰囲気はいいし、上積みはありそう」とコメントしており、大物狩りへ虎視眈々と準備を進めてきたようだ。
また藤原厩舎と廣崎利洋オーナーのコンビといえば、昨年の札幌2歳Sでもアスクワイルドモア(名義は『廣崎利洋HD』)で挑戦している。
勝ったジオグリフに4馬身差をつけられる完敗だったとはいえ、そのジオグリフと共にオッズで3強を形成していたトップキャストやリューベックに先着する2着に好走。今回も3強に割って入る激走があってもおかしくない。
好メンバーが揃った札幌2歳Sだが、伏兵アスクメークシェアも侮れない存在。その走りに注目したい。
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