
JRA新潟記念(G3)狙いは50万馬券!? ここで買うべき穴馬2頭
今週はサマー2000シリーズ最終戦となる注目の重賞レース新潟記念(G3)が行われる。
この新潟記念は「夏最後の大勝負」に相応しい一戦だ。というのも3連単の販売が開始された2005年以降、すべて万馬券で決着。しかも100万馬券が1回、10万馬券も11回という波乱レースだからだ。
なぜ新潟記念はここまで荒れるのか、考えられる要因はいくつかある。
まずはサマー2000シリーズの最終戦ということもあり、ここまで夏を戦っていたメンバーに疲れがあること。さらに近年は猛暑が激しく、出走馬の調整が難しいことや、休み明けで挑む馬がどこまで仕上がっているのかわかりにくいこと。
また開催最終週で馬場が悪化し、昨年の新潟記念や先週の新潟2歳S(G3)もそうだったように、最後の直線で出走馬が横一線に並ぶケースが多々見られるようになった。馬場の状況が目まぐるしく変化することで、展開や各馬の位置取りが読みづらい。
そして当然のことながらハンデ戦も要因の一つであり、平坦コースながら直線658.7mという他の競馬場にない特殊なコース形態も影響しているだろう。
実際にこの新潟記念だけでなく、同じ条件で行われる新潟大賞典(G3)も、16年連続で1番人気が敗退しているように波乱が続出している。
今年も多分に漏れず難解なメンバー構成となった。フルゲート18頭でサマー2000シリーズ王者を目指す七夕賞(G3)優勝馬エヒト、重賞好走実績があるヒートオンビート、ラジオNIKKEI賞(G3)を勝利した3歳馬フェーングロッテン、カラテ、ユーキャンスマイル、サンレイポケット、イクスプロージョン、カイザーバローズなど多彩。
狙いは50万馬券!?
それなりの実力馬が出走するが、やはり新潟記念は荒れるレース。ならばここは思い切って高額万馬券を狙い、夏競馬の負けを全て回収したいところ。そして秋競馬に向けた軍資金を稼げれば、最高のフィナーレとなるだろう。
そこで、この新潟記念は「3連単50万馬券」を狙う大勝負を敢行したい。注目の穴馬2頭を紹介しよう。
まずこのレースで激走する穴馬の傾向として過去10年、人気薄で3着以内に好走した19頭をチェック。すると「芝2000m以上の重賞で4着以内の実績、もしくは前走・左回りコースで芝2000m以上の3勝クラスを勝利」「牡馬5~7歳」「前走は7~8月に出走」「斤量は53~57kg」といったパターンが挙げられる。
今回該当する中で、人気になりそうなヒートオンビートとカイザーバローズは外す。
すると残るのはエヒト、スカーフェイス、レッドジェネシスの3頭。ただし七夕賞の勝ち馬で同年の新潟記念で勝利したのは、1998年のオフサイドトラップまで遡り過去に何頭も敗退しているので、このパターンはかなり相性が悪い。しかもエヒトは七夕賞から斤量が3kgも増えており、ここは軽視していい。
つまり狙いはスカーフェイス、レッドジェネシスの2頭だ。
スカーフェイスは函館記念(G3)3着、中山金杯(G3)2着と芝2000mのハンデ重賞で連続好走。3勝クラスを勝利した時もハンデ戦で、めっぽう相性がいい。しかも2000mの大阪杯(G1)も上がり最速で6着と強敵相手に好走しており、力はむしろ上位。
人気で馬券に絡んだのははるか昔で、1勝クラスを7番人気で勝利して以降、何度も人気薄で馬券に絡んでいる。ハンデも据え置きの55kgで、5回の騎乗で2勝3着1回と複勝率60%の岩田康誠騎手が乗るのも心強い。
陣営も「1週前追い切りでしっかり仕上げ、今週は軽めと予定通りの調教。仕上がりはいい」と好感触。勝てばサマー2000シリーズで優勝するチャンスもある。人気になりにくいタイプだからこそ、ここはぜひ狙いたい。
レッドジェネシスは、ここ4走がすべて13着以下。とはいえ菊花賞(G1)、大阪杯は相手も強く、目をつぶっていい。前走の七夕賞は休み明けであり、スタート後に両サイドから挟まれた影響もあっただろう。
京都新聞杯(G2)1着、神戸新聞杯(G2)2着の実績、良馬場でも不良馬場でも好走しており、馬場は問わないタイプ。今回は休み明け2戦目で、過去に好走している左回りと条件は好転。
戦績を見ても広いコースの方が合っており、初の新潟コースもプラスになると見た。過去の新潟記念にて、人気薄で好走している内田博幸騎手への乗り替わりも魅力。陣営も「復調の気配が見えた」と語っており、激走するならここだろう。
以上、波乱必至の新潟記念で50万馬券が期待できる穴馬、スカーフェイスとレッドジェネシスを紹介した。穴馬探しの参考になれば幸いだ。
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