C.ルメールVS川田将雅「ホンマ、ムカついたと思う」オークスの三角関係はさらに複雑に!? ローズS(G2)を勝ちにいった理由をあの大物騎手が解説
「振った女に怒られちゃって、外国のいい男に手なずけられて勝たれちゃった」
18日に中京競馬場で行われたローズS(G2)を前日に控えた土曜夕方、YouTubeで同レースの予想会の模様をライブ配信したのは元JRA騎手の田原成貴氏だ。
先月の札幌記念(G2)、そして先週のセントウルS(G2)に続き『東京スポーツ』の公式YouTube「東スポレースチャンネル」ではレース2日前に展開予想を、前日には予想会を生配信。今週は秋華賞トライアルのローズSを取り上げ、田原氏が元騎手ならではの視点を交えて同レースに切り込んだ。
冒頭の発言はローズS予想会の中で田原氏から飛び出したものである。アートハウスとサリエラの2強ムードで迎えた一戦で、田原氏はアートハウスに騎乗する川田将雅騎手とサリエラに騎乗するC.ルメール騎手の心中を推し量る場面があった。
ご存じの通り、川田騎手はスターズオンアースとのコンビで桜花賞(G1)を勝利するも、二冠を懸けたオークス(G1)ではアートハウスを選択。ルメール騎手に乗り替わったスターズオンアースは牝馬二冠を達成した一方で、アートハウスは7着に敗れた。
田原氏は「(このときの川田騎手は)振った女(スターズオンアース)に怒られちゃって、外国のいい男(ルメール騎手)に手なずけられて勝たれちゃった」と、三者の複雑な関係を男女の恋模様に例えている。そして、「ホンマ(自分自身に)むかついたと思うんですよ」と、自身が“振った”スターズオンアースに勝たれた時の川田騎手の気持ちを代弁した。
さらに「春の雪辱を果たしたい(はず)」「川田君としては『(ローズSで)絶対恥ずかしい競馬はできない』と思っています」と、ローズSに意気込む川田騎手の気持ちを予測した。
一方、秋華賞でスターズオンアースに騎乗することが決まっているルメール騎手については、「その点、ルメールさんは『勝ったらラッキー』『勝ってスターズオンアースのライバルになるのはちょっと嫌ね』くらいは思っているかもしれないけど……」と、その心中を推察。川田騎手に比べると、ルメール騎手は「かなり気楽な立場で乗れるはず」という見解を披露した。
三角関係はさらに複雑に!?
レースは、アートハウスが好位から抜け出す横綱相撲でオークス7着からの巻き返しに成功。人気を分け合ったサリエラも2着に入り、秋華賞への優先出走権を手中に収めた。
2強が取った戦法も田原氏の“予言”通りだったといえよう。いつも通りの先行策から早めに動いて勝ちにいったアートハウスはまさに「春の雪辱を果たす」ための競馬。一方、ルメール騎手とサリエラの「無欲の差し」は気楽な立場だからこそできたようにも映った。
もしサリエラが秋華賞に出走してくれば、乗り替わりは確定的。三角関係だった春から、この秋はサリエラも加わり、さらに複雑な恋模様に発展するかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛