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「地方からの怪物」第二のダンシングプリンスが圧勝で6連勝!「余裕があった」中央未勝利からの「のし上がりロード」開幕!

「地方からの怪物」第二のダンシングプリンスが圧勝で6連勝!「余裕があった」中央未勝利からの「のし上がりロード」開幕!の画像1

 17日、中京6R(1勝クラス・ダート1800m)でサンマルレジェンド(牡4歳、栗東・大橋勇樹厩舎)が勝利した。1勝クラスのレースだが、同馬はこれが中央競馬初勝利である。

 サンマルレジェンドは、昨年5月に中央競馬の未勝利戦でデビューするも12着に大敗している。その一戦限りで中央の競走馬登録を抹消されると、名古屋競馬の今津博之厩舎に転入となっていた。

 心機一転を図った初戦は2着に2.2秒差の圧勝で、力の差を見せつけた。その後も2戦目で2着になった以外は全て楽勝し、5連勝で中央再転入を決めている。

中央未勝利からの「のし上がりロード」開幕!

 中央復帰戦となった今回は、好スタートから迷わずハナを奪うと、最後の直線では殺到した後続馬を再度突き放す強い競馬で、2着に3馬身半差の快勝であった。

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酒井学騎手

 そして、この勝利はサンマルレジェンドをエスコートした酒井学騎手にとっても格別な1勝に違いない。

 酒井騎手は6月19日に馬に足を踏まれ骨折してしまい、不運な形で約2ヶ月の離脱を余儀なくされたのだ。8月20日に復帰するもここまでは勝ちがなく、32戦目で待望の復帰後初勝利になった。

 酒井騎手は今年で25年目のベテランだが、騎手リーディングの最高順位は36位とお世辞にもトップジョッキーとは言い難い。

 だが、3連単330万馬券を演出した2020年・中京記念(G3)のメイケイダイハードなど、二桁人気馬で重賞5勝を挙げている他、トーホウジャッカルでの菊花賞(G1)制覇や、「旋回癖」で人気を博したハクサンムーンの主戦を務めるなど、何かと印象に残る活躍が目立つ騎手の一人である。

 中央での敗北をバネに、地方での研鑽で力をつけて再度中央へ挑むサンマルレジェンドとは泥臭さが共通点の良いコンビになりそうだ。そして、中央競馬への再転入馬が活躍した例はこれまでにも存在している。

 賞金上位となるのは「大魔神」こと佐々木主浩オーナーの所有馬で、中央復帰後はCBC賞(G3)など重賞3勝を挙げたマジンプロスパーだ。

 その他にも2010年のJBCスプリント(G1)覇者・サマーウインドや、ダービー馬レイデオロのおじで、帝王賞(G1)を勝ったゴルトブリッツなどが該当する。

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ダンシングプリンス 撮影:Ruriko.I

 また、現役馬ではダンシングプリンス(牡6歳、美浦・宮田敬介厩舎)が中央でデビューしながらも勝ち上がることが出来ず、南関東公営競馬でのレースを経て中央に復帰している。

 ダンシングプリンスは船橋競馬場で3戦3勝の成績を残すと、今回のサンマルレジェンド同様1勝クラスのレースで復帰した。再転入初戦から勝利すると、そのまま3連勝、地方での勝ち鞍も合わせると6連勝でオープン入りを果たした。

 その後は今年2月にはサウジアラビアに遠征を敢行し、リヤドダートスプリント(G3)を勝利するなど重賞3勝を挙げ活躍している。同じ境遇のサンマルレジェンドにとっては、良い目標となる先輩だろう。

 地方でキャリアをスタートさせたという点で同列に語ることはできないが、オグリキャップやコスモバルクなど地方競馬から“のし上がった”馬は、いつの時代も多くのファンから支持を受けてきた。

「強い競馬をしてくれました。まだ物見するなど余裕があったので、これからもっと良くなってきそうです」(酒井騎手)

 まずは余裕を持って1勝クラスを突破した“泥臭コンビ”。今後もコンビ継続となるかは未定だが、結果を残していけばファンにも注目される存在になりそうだ。

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