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武豊「韋駄天弟」を完璧エスコート! ハーツクライ産駒史上「初」の白星達成

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 トレンドとも称されるコンビで、産駒史上初のVを成し遂げた。

 25日、中京4Rの2歳新馬戦(ダート1200m)は、武豊騎手の2番人気ルクルス(牡2歳、栗東・松永幹夫厩舎)が優勝。好位2番手から抜け出す盤石のレースぶりで、初戦白星を決めた。

 少頭数の8頭で争われた一戦。スタートを決めたルクルスと武豊騎手は、スッと先頭集団へ。3コーナー過ぎからはハナを奪った1番人気カンフーダンスとマッチレースの様相となり、そのまま最後の直線に入る。

 残り1ハロン手前でカンフーダンスを競り落とすと、あとは独壇場。後続に3馬身の差をつけて、ゆうゆうとゴールを駆け抜けた。

「このメンバーの中ではスピードが一枚上手でしたね。1番人気馬をピタリとマークして抜き去った武豊騎手のエスコートも、ほぼ完璧だったのではないでしょうか。

勝ちタイムの1分13秒9こそ平凡だったものの、勝ちっぷりは文句なしでしょう。馬体にはだいぶ余裕が見られましたので、伸びしろもたっぷりとあると思います」(競馬誌ライター)

 レース後には武豊騎手も「まだ緩さは残っているが、能力だけで勝ってくれた」と話しているだけに、ここを叩かれての上積みが相当に見込めそうである。

 そんな将来有望のルクルスは、昨年のセレクトセールでキーファーズが5280万円(税込)で落札。同代表の松島正昭氏が設立したインゼルレーシングに籍を置く期待の1頭だ。

ハーツクライ産駒史上「初」の白星達成

 父は今年の日本ダービー(G1)を勝ったドウデュースと同じハーツクライ。主に芝の中長距離で活躍馬を送り出している種牡馬だけに、砂のスプリント戦で初陣を迎えたのは少々意外に思われるかもしれない。

 だが本馬の半兄は、セントウルS(G2)など短距離重賞で3勝をあげたハクサンムーンだ。

 2013年のスプリンターズS(G1)でもロードカナロアと激戦を演じて2着に入った韋駄天の弟ということで、また馬体も500キロ以上あることから、陣営が初戦にダートの1200m戦を選んだ。

「ちなみにハーツクライ産駒は2010年のデビュー以来、ダート1200mの新馬戦はこれがJRA初勝利になりました。

以前に元JRAの安藤勝己氏がTwitterで『トレンド』とも称した武豊騎手とのコンビで、見事に産駒史上初の快挙を成し遂げてくれましたね」(同)

 なおハクサンムーンの下ということで、血統的には芝でも走れそうだが、管理する松永幹師は「ダートの短いところを考えている」とレース後に話していることから、しばらくは砂が主戦場になりそうである。

 武豊騎手とハーツクライ産駒といえば、今年はフォトンブルーやクリダームが新馬勝ちを収めているが、やや異色と言えそうなルクルスとのコンビにも引き続き注目しておきたい。

冨樫某

冨樫某

キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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