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“激流不可避”スプリンターズS(G1)は「イン前」有利→「イン差し」天国へ!? 決定打はテイエムスパーダの「〇〇」

激流不可避スプリンターズS(G1)は「イン前」有利→「イン差し」天国へ!? 決定打はテイエムスパーダの「〇〇」の画像1

 2日、中山競馬場では電撃の6ハロン戦、スプリンターズS(G1)が行われる。今年もスピード自慢の16頭が集結した。

 当日の天気は汗ばむくらいの秋晴れが予想されていて、芝コースは良馬場での開催が濃厚だ。中山の秋競馬は開催4週目を迎えるが、芝の状態は引き続き良好。だが、イン前が絶対的に有利だった前週に比べると、かなり外差しも利くようになっている。

 1日に行われた芝の6レースで3着以内に入った18頭の脚質を見ても、逃げ4頭、先行8頭、差し5頭、追い込み1頭という内訳。ただし、スプリンターズS と同じ1200mで行われた2戦に限れば、逃げ2頭、先行4頭と前残り傾向が顕著に残っていた。

「先週のオールカマー(G2)は道中インで脚を溜めた3頭が上位を占め、外を通ったデアリングタクトら人気馬が総崩れの結果に終わりました。今週は土曜の競馬を見る限り、引き続きイン有利は変わらない芝の状態だと思います。

注目のペースですが、明確な逃げ馬はテイエムスパーダだけなので、最内枠からハナを切って落ち着いた流れになるのではないでしょうか。さすがに(前半3ハロン)34秒台はないと思いますが、33秒台後半になるとみています」(競馬記者)
 
 確かに出走する16頭の過去5戦まで遡っても、逃げたのはテイエムスパーダのみ。G1としてはかなり緩い流れになりそうだが、これに真っ向から反論したのは別のベテラン記者だ。

“激流不可避”スプリンターズS

「いくら逃げ馬がいないといっても、スプリンターズSがスローになることはあり得ませんよ。特にテイエムスパーダは、2走前のCBC賞(G3)で超ハイラップを刻んでレコード勝ちしています。前走はやや中途半端な逃げで7着に敗れているだけに、今回はテンからガンガン飛ばしていくはず。

さらに外からファストフォースも早めにプレッシャーをかけにいく流れになると思うので、(前半3ハロン)32秒台前半もあり得るのではないでしょうか。テイエムスパーダが1枠1番に入ったことも激流になる一因となりそうです」(別のベテラン競馬記者)

 本来は逃げ馬が内目の枠に入ればハナ争いはすんなり決着し、ペースは落ち着きそうだが……。

 実は、中山コースの路盤が改修されて以降、スプリンターズSで1~2枠に入った馬は2回逃げているが、いずれも2秒以上の前傾ラップを刻んでいた。

 外目の枠なら内の各馬を横目に見ながらじんわり逃げることができるが、内枠だと外から被されるのを避けたいという心理が働く。そのため、内枠から発走するときはテンのスピードの乗りがどうしても速くなってしまうのだという。

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モズスーパーフレア

「過去2年のモズスーパーフレアを見れば一目瞭然です。両年ともビアンフェが絡んでいきましたが、(モズスーパーフレアが)大外16番枠だった昨年はビアンフェを内に見ながらスムーズにハナに立てました。ちなみに、この時の前半3ハロンのラップは、11.7-10.6-11.0(33.3)でした。

一方、1枠2番から発走した2年前は、11.9-10.1-10.8(32.8)。2ハロン目に急激にペースアップしたのは外からビアンフェが執拗に絡んできたためです。モズスーパーフレアは単騎で逃げたいがために二の脚を使う羽目になりました」(前出のベテラン記者)

 過去2年のモズスーパーフレアの事例から分かるのは、逃げたい馬(テイエムスパーダ)が最内枠に入ったときは、テンから行き切るしかないということ。特にテイエムスパーダは陣営も「鞍上は自分の仕事はしっかりするので、ハナは切るでしょう」と国分恭介騎手の気持ちの強さに期待しており、近2走の教訓から今回は中途半端にペースを緩めるようなこともしないとみられる。

 また、イン有利の傾向が残る中山の芝で、後ろから行く馬は早めに仕掛けないと届かないという心理が働くはず。これがさらなるペースアップにつながる可能性もあるだろう。

 ベテラン記者の読み通り、32秒台前半の激流になれば、差し馬が台頭してくる可能性は高い。ただインが圧倒的有利な現在の馬場を考えれば、外々を回らされるのは厳しいのも事実である。

 今年のスプリンターズSは、直線で前が壁になる不利を覚悟で、中団~後方のインで脚を溜めた差し馬にチャンスが生まれそう。高松宮記念(G1)で同様の競馬をしたナランフレグや嵌ったときの爆発力には定評があるエイティーンガールの3枠2頭あたりが、無欲のイン突きで大仕事をやってのけるかもしれない。

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