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【サウジアラビアRC(G3)展望】勝てばグランアレグリアとサリオスと同じ出世街道へ!? “ドンピシャ”データに当てはまった良血馬とは

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 秋の東京開催がいよいよ開幕する。3日間開催の初日、8日のメインとして行われるのは第8回サウジアラビアRC(G3)だ。

 G3に格上げされた過去6回のデータをひもとくと、予想にも役立ちそうな2つの傾向が浮かび上がった。1つ目は出走馬の誕生月、そして2つ目がキャリアである。

 誕生月で最も好成績を残しているのは1月生まれの馬で「2-3-3-2」。これに2月生まれの「2-1-0-4」が続く。誕生は早ければ早いほど好走率が高いという傾向が出ている。

 一方で、キャリアは浅ければ浅いほどいい。キャリア1戦馬が圧倒的で「5-5-2-7」、これに同2戦馬が「1-1-2-19」で続き、同3戦以上になると「0-0-2-17」とかなり苦戦していることが分かるだろう。

 この2つを合わせて、1月生まれのキャリア1戦馬に限定すると、なんと「2-2-1-0」。しかも勝った2頭はグランアレグリアとサリオスという後のG1馬であった。

 今年の出走予定馬の中でこの“黄金データ”に合致するのはノッキングポイント(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 母は6年前にフローラS(G2)を制し、オークス(G1)でも2着に好走したチェッキーノ。オークス後に屈腱炎を発症し、2年のブランクを経て復帰するも、2戦連続で凡走し、屈腱炎が再発。結局、そのまま繁殖入りした。

 そんなチェッキーノがモーリスと交配され初仔として2020年1月30日に誕生したのがノッキングポイントである。

 デビューは今年6月、今回と同じ東京芝1600mが舞台だった。他にエゾダイモンやオールパルフェといった素質馬もいたが、堂々の1番人気に支持された。

 C.ルメール騎手を背に道中は先行集団を見ながら中団前目を追走したノッキングポイント。直線で外に持ち出されると、上がり最速33秒2の末脚を使って一気に突き抜けた。逃げたオールパルフェには3馬身差をつけ、鞍上も「能力がありそうです」と高く評価していた。

 母が現役時代に叶えられなかったG1制覇へ向けて、好データも味方につけたノッキングポイントにとって、ここはあくまでも通過点だろう。

 20年2月21日生まれの1戦1勝馬、ドルチェモア(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)も血統背景では負けていない。

 母は13年の桜花賞(G1)を制したアユサンで、全兄には今年のスプリングS(G2)4着のエンギダルマがいる。同じルーラーシップ産駒でも、3戦目で初勝利を挙げた兄に対し、弟は8月札幌の2歳新馬(芝1500m)を3馬身差でデビュー勝ちしており、2歳時の完成度は高め。

 初戦を逃げ切ったようにテンの速さは大きな武器で、先行馬&イン有利の東京開幕週ならこれを生かさない手はないだろう。

 普段の調教でも、同厩で2歳上のソダシと何度も併せ馬を消化している。札幌滞在時には芝コースで札幌記念(G2)出走を控えたソダシをあおるほどの動きを見せていた。“ソダシ効果”でデビュー2連勝を目指す。

 2月18日生まれの1戦1勝馬、フロムナウオン(牡2歳、美浦・手塚貴久厩舎)は、伯父にマイルG1を2勝したグランプリボスがいる。

 デビューは7月の福島2歳新馬(芝1800m)。出走馬13頭のうち唯一、500kgを超える536kgの雄大な馬体を誇り、堂々の1番人気に支持された。

 道中は好位の3~4番手を追走し、逃げたサティンボディスが粘り込みを図るところを最後はハナ差捉えて初陣を飾った。騎乗した津村明秀騎手は「返し馬から鳴いていたり、レースでもなかなかハミを取らず、ずっと促しながらの追走」と課題点を挙げつつも、「エンジンがかかってからはまだ奥がありそうな感じがしました。まだ、トモが緩くコーナー4つは忙しいですね。これからの馬」と、そのポテンシャルを評価している。

 今回は3か月ぶりの実戦でワンターンの東京マイルが舞台。大型馬で一度使った上積みにも期待ができるだろう。

 3月生まれのシルヴァーデューク(牡2歳、栗東・西村真幸厩舎)はキャリア2戦馬。データ的には苦戦必至だが、伯母に05年の桜花賞とNHKマイルC(G1)を制したラインクラフトがいる血統は魅力的だ。

 キャリア1戦、3月1日生まれのマイネルケレリウス(牡2歳、美浦・奥村武厩舎)は、6月の東京芝1600mをデビュー勝ちしており、コース経験を生かしたい。母マイネカンナは08年福島牝馬S(G3)を制した重賞勝ち馬でもある。

 この他には、新馬戦で最低16番人気ながら3着に入り、高配当を演出したキャリア3戦のグラニット(牡2歳、美浦・大和田成厩舎)、2戦目の札幌2歳S(G3)9着から巻き返しを期すレッドソリッド(牡2歳、栗東・音無秀孝厩舎)なども上位を伺う。

 素質馬ノッキングポイントが勝ってグランアレグリアとサリオスと同じG1ロードへと突き進むのか。それとも伏兵馬の台頭はあるのか。注目の2歳重賞、サウジアラビアRCは、8日の15時45分に発走予定だ。

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