秋華賞(G1)オークス4着馬が無念の除外…「妹分」がリベンジ誓う

16日に行われる秋華賞(G1)に先立ち、13日には16頭の出走馬が確定した。
収得賞金1500万円で並んだ3勝馬8頭はその内4頭が選ばれる抽選にかけられたが、そこを突破して大舞台への切符を掴んだ1頭がタガノフィナーレ(牝3歳、栗東・中村直也厩舎)である。
タガノフィナーレは「タガノ」の冠名を使用している八木良司オーナーの所有馬で、同氏は30年以上にわたり馬主を続けているベテランオーナーだ。中京記念(G3)、産経大阪杯(G2)を制したタガノマイバッハ、ダート重賞2勝のタガノトネール、デイリー杯2歳S(G2)で勝利し後に障害重賞でも3勝を挙げたタガノエスプレッソなどを所有していた。
現役馬には根岸S(G3)で3着のタガノビューティー、京都記念(G2)で2着に食い込んだタガノディアマンテといった今年の重賞で好走を果たしている馬もいる。長年にわたり重賞戦線にコンスタントに所有馬を送り込んでおり、「タガノ」軍団はファンの間でも馴染み深い存在といえるだろう。
実はこの「タガノ」軍団には、ちょうど1年前の秋華賞について苦い思い出がある。
昨年の秋華賞ではタガノパッションが特別登録を行っていた。春には未勝利戦、スイートピーS(L)を連勝し、オークス(G1)でも10番人気ながら4着に食い込んで見せるなど実力を示していた馬である。
秋初戦として臨んだローズS(G2)では12着に敗れたものの、実績のある伏兵候補として各種メディアからも注目を寄せられる存在であった。
だがこの年の秋華賞は収得賞金1600万円がボーダーラインとなっており、そこに並んだタガノパッションを含む4頭が3頭の枠を巡る抽選の対象となることになった。突破の確率は75%と分のある数字であったのだが、タガノパッションはその抽選を突破できず。オークスに続く大駆けを期待されていたが、秋華賞への挑戦は幻となってしまった。
「妹分 タガノフィナーレ」がリベンジ誓う
昨年は75%の抽選に漏れてしまっただけに、今年のタガノフィナーレが50%の抽選対象となった際には陣営も心中穏やかではなかったはずだ。その抽選を突破して秋華賞の舞台へと立てることには、八木オーナーや関係者も胸を撫でおろしているのではないだろうか。
タガノフィナーレは昨年のタガノパッション程の実績こそ無いものの、これまでに13戦を経ているキャリアはメンバーの中でも最多であり、経験値の面では分があるといえるかもしれない。
特にスムーズにハナを奪いレースを運べた5戦では3勝3着1回と好成績を残している。今回は2枠3番と逃げを打つには絶好の枠に入ったこともあり、ハナに拘るレースを見せてくれそうだ。
古典的な格言ではあるが「人気薄の逃げ馬」には一発の魅力があると言われている。昨年は「タガノ」軍団の“姉貴分”が涙を飲んだ抽選を無事に突破し、初の大舞台へと挑むタガノフィナーレのレースを引っ張る快走に期待したい。
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