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大物馬主が女性騎手候補に「主戦騎手」の期待、未来の今村聖奈や藤田菜七子が誕生!?

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 21日、令和5年度の競馬学校騎手課程(第42期生)入学試験合格者が、JRAより発表された。騎手の登竜門的な役割を果たす競馬学校の卒業生には、第1期生の現役騎手として活躍する柴田善臣騎手や、第3期生の武豊騎手の名前もある。合格者7名の一覧は以下。

五十嵐ひな(いがらし ひな)さん
石川稜久(いしかわ りく)君
富永龍斗(とみなが りゅうと)君
西村瑠華(にしむら るか)さん
林秀真(はやし しゅうま)君
廣野温輝(ひろの はるき)君
山田匠悟(やまだ しょうご)君

 来年の春から3年間、騎手として教育を受けていく卵たち。無事に巣立っていけば、未来のスター候補と呼ばれるようになる日がくるかもしれない。

 2名の女性騎手候補の名前が含まれている今回の合格発表で、特に大きな注目を集めたのは五十嵐ひなさん。名前から察しも付くように、彼女は「地方の星」として親しまれたコスモバルクの主戦を任されていた五十嵐冬樹騎手の次女である。

大物馬主が女性騎手候補に「主戦騎手」の期待

 彼女の合格を喜んだのは父だけでなく、「ニシノ」「セイウン」の冠名で有名な西山茂行オーナーも同じだ。

 五十嵐ひなさんの合格を知った西山オーナーは、自身のTwitterにて「北海道西山牧場本場の隣接に住む五十嵐冬樹騎手の娘、ひなちゃんが競馬学校へ。5年後は西山牧場の主戦騎手かな」とツイート。デビュー後の強力なバックアップを仄めかすリップサービスも付け加えた。

 近年は藤田菜七子騎手や今村聖奈騎手らの活躍もあり、女性騎手の話題もかつてに比べて採り上げられやすくなった。デビューはまだ先の話になりそうだが、合格した2名の女性騎手候補は、これからも注目の存在となるだろう。

 ちなみに藤田騎手は第32期生で、今年快進撃の続く今村騎手は第38期生にあたる競馬学校の卒業生だが、第1期生の柴田善騎手や第3期生の武豊騎手は、50歳を過ぎてもまだ現役騎手として活躍を見せている。親子ほど年齢の離れた彼らだが、もしかしたら同じレースで騎乗することがあるかもしれない。

 とはいえ、応募総数192名の難関を見事に突破した7名の合格者だが、全員が晴れてデビューできるとは限らないことも事実。競馬学校騎手課程では、体重管理や素行などを含め、様々な理由によって中途退学者が出ることも珍しくない。

 JRAが26日に引退を発表した西谷凜騎手も、晴れて騎手デビューをしたものの、体重管理に苦しんだ結果、保護ベストのクッションを抜くなどの不正改造で騎乗停止の処分を受けるまで発展。調教助手への転身を余儀なくされた。

 騎手という華やかな世界にも人知れない努力や苦労が伴うだけに、7名の騎手候補には無事デビューまで辿り着いてもらいたいものである。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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