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連対率91%の超優良助っ人が「まさか」の裏切り続き…天皇賞・秋(G1)シャフリヤールに心配の声

連対率91%の超優良助っ人が「まさか」の裏切り続き…天皇賞・秋(G1)シャフリヤールも心配?の画像1
C.デムーロ騎手 撮影:Ruriko.I

「まさか初日から勝てるとは……」

 29日に行われた東京8Rのレース後、表彰台の上でそう喜びを噛みしめたのはJRA初勝利を飾ったT.マーカンド騎手だ。この日はH.ドイル騎手と夫妻揃っての日本競馬初参戦となったが、夫が「ホリーも早く勝てるといい」と気遣えば、妻も自ら夫の初勝利のプラカードを持つ仲睦まじい姿があった。夫妻にとっても記念すべき1日になったに違いない。

 その一方、あまりパッとしない1日に終わってしまったのが、同じくこの日から短期免許の騎乗を開始したC.デムーロ騎手だ。

 秋の天皇賞を翌日に控えたこの日、大きな注目が集まったのが3名の外国人ジョッキーだった。新型コロナウイルスの影響が落ち着いたこともあって、この秋は久々に多くの外国人騎手の参戦が予定されている。この3人は、そんな“黒船来航”の先陣を切る存在だった。

 中でも戦前から高い期待を集めていたのが、C.デムーロ騎手だ。それもそのはず、今回が初のJRA挑戦だったマーカンド騎手とドイル騎手とは異なり、こちらはすでにJRAのG1を3勝しているなど経験十分。今年もドバイシーマクラシック(G1)でシャフリヤールを優勝に導くなど、日本の競馬ファンの信頼も厚い凄腕だ。

 当然、その信頼感は出走馬を送り込む各関係者も同様のようだ。この日は阪神で11レースに騎乗したが1番人気が4回、3番人気以内が合計9回と日本のトップジョッキー顔負けの豪華ラインナップだった。

超優良助っ人が「まさか」の裏切り続き…

 しかし、この日はわずか1勝止まり。3着以内に入って馬券に貢献した回数でさえ2回という散々な結果だった。

 これにはネット上の競馬ファンもSNSや掲示板などで「Cデム、どうした?」「まだエンジン掛かってない感じ」「日本の競馬の流れに戸惑ってるのかな」など、C.デムーロ騎手を心配する声が続々……。

 翌日の天皇賞・秋(G1)では、昨年のダービー馬シャフリヤールに騎乗するだけに「これは秋天もダメかも」「シャフリヤールが心配」という厳しい声もあった。

「うーん、全体的にちょっと噛み合っていない感じでしたね。実績抜群の大物ジョッキーの参戦ということで、やや過剰人気というレースもありましたが、物足りない結果に終わってしまいました。

10Rで1つ勝った時は『ここからかな?』と思ったのですが、次のスワンS(G2)では1番人気のホウオウアマゾンに騎乗して、まさかの10着。スタートで大きく出遅れたのが痛かったですね。来日すれば、必ず活躍するジョッキーなので心配ないとは思いますが……」(競馬記者)

 また記者曰く、C.デムーロ騎手が大きく注目されている理由の1つが年初の活躍だという。

「昨年の11月から来日していた関係で、今年は年明けから日本で騎乗したC.デムーロ騎手ですが、その時はまさに神懸かっていました。とにかく勝ちまくって、一時はJRA騎手たちを押し退けてリーディング首位に立っていたほど。この秋もこれからどんどん有力馬に騎乗するでしょうし、外国人ジョッキーの中でも一枚上の活躍が期待されていることは間違いないと思います」(同)

 記者がそう話す通り、今年の1月5日から騎乗したC.デムーロ騎手は同10日までに8勝の活躍。勝率22.2%も然ることながら連対率は驚異の50%、特に1番人気に騎乗した際の連対率は91%と、まさにパーフェクトといえる成績だった。

「内枠だったので、内で脚をためる感じで進めようと思った。他馬を気にしていたのか、右にささった。直線も反応しなかった」

 スワンSのレース後、そう敗因を語ったC.デムーロ騎手。翌日の天皇賞・秋では有力馬のシャフリヤールに騎乗するだけに、早めにエンジンをかけておきたいところだ。

大村克之

大村克之

稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

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