武豊キタサンブラックか!? ルメールサトノダイヤモンドか!? それとも……天皇賞・春(G1)の注目馬おさらい

サトノダイヤモンドは菊花賞(G1)を勝っており、さらにここが初対決ではない。昨年の有馬記念(G1)では、キタサンブラックを退けて見事優勝しているのだ。
年明け初戦となった前走の阪神大賞典(G2)では、まるで菊花賞のVTRを見るような完璧のレース運び。道中は中団にどっしりと構えると、勝負所で早めに進出。最後も先に抜け出したシュヴァルグランをあっさりと捉え、単勝1.1倍の圧倒的人気に応えている。
ライバル・キタサンブラックと同じように栗東のウッドコースで行われた1週前追い切りは6ハロンを82.8秒、ラスト11.8秒と奇しくもライバルと同タイム。見守った池江調教師も「(前走より)トータルで良くなっている」と確かな手応えを感じているようだった。
両頭とも、秋には世界の頂点を狙って凱旋門賞(仏G1)に出走する予定。日本最強馬として世界に挑むためにも、ここで勝利を譲るつもりはないだろう。
絶対王者同士の決戦とあって、他のライバルは苦しい立場に立たされているが、その2頭と未対戦のシャケトラ(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)は大きな野望を持っていい存在だ。
「未完の大器」が、ついにG1の舞台にやってきた。ここまで6戦4勝、2着1回3着1回というパーフェクトという意味では、サトノダイヤモンドと並び立つ。デビューこそ昨年6月と遅れたが、そこからの条件戦はすべて単勝1倍台。1月の日経新春杯(G2)で初めて1番人気ではなかったが、1000万下からの格上挑戦で2番人気というのが、この馬の大器たる片鱗だ。
その期待に応えるように、昨秋にはサトノダイヤモンドと接戦を演じた強豪ミッキーロケットからハナ差の2着で賞金の上積みに成功。圧巻だったのは前走の日経賞(G2)で、ゴールドアクターやディーマジェスティといったG1馬を退けて重賞初制覇を飾っている。
実績こそ両雄には劣るが、底知れぬパフォーマンスがどこまで通用するのか。シャケトラにとって重要な試金石の一戦となる。
この馬が未だG1未勝利なのは、生まれた時代のせいなのか。昨年3着のシュヴァルグラン(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が得意の舞台で2強崩しを狙っている。
PICK UP
Ranking
11:30更新
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
有馬記念(G1)武豊「ウイニングラン」も残酷な結末! スペシャルウィーク、グラスワンダーが激突した1999年…… 最強世代の意地を懸けたラストバトル- 競馬版『無限の住人』!? 米最高峰の舞台に立った「独眼竜」馬に熱視線も、意外と多い「隻眼の強豪」
- ミスターシービー、ウオッカ、ヒシマサルの意外な共通点…馬名の由来は興味深いエピソードの宝庫【競馬クロニクル 第47回】
- 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA松田国英「人を殺したわけじゃないけど……」ダートの怪物が引退に追い込まれた“不治の病”が「期待の新星」にも。定年まで4か月の名伯楽に再び試練が……
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRAノーザンファーム時代終焉へ「16億円」大勝負の“答え”が今週末に!? 「33億円の悲劇」から26年……日高関係者の“命運”を背負った良血がついにデビュー!















