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武豊「素質で勝った」逸材に期待大!? 良血馬に懸かる兄弟クラシック制覇

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 先週は中休みとなったが、今週から8週に渡るG1開催がスタート。初戦のエリザベス女王杯(G1)が行われる阪神競馬場には、多くのファンの視線が集まりそうだ。

 3歳馬と古馬が激突する女王決定戦の裏では、2歳馬の熱い戦いも控えている。同日の阪神9R・黄菊賞(2歳1勝クラス)もその一つだ。

 過去の勝ち馬には皐月賞(G1)や有馬記念(G1)で2着したトゥザワールド、日本ダービー(G1)を制して凱旋門賞(仏G1)にも挑戦したキズナがいることでも知られている。

 また、このレースで敗れた馬にも、G1・7勝のウオッカやヴィクトリアマイル(G1)を連覇したヴィルシーナ、大阪杯(G1)を制したポタジェなどがいるように、ちょっとした出世レースでもある。

 登録馬は10頭と少ないものの、2年前の出走馬が5頭、昨年が6頭だったことを考えると、今年は集まった印象。仏二冠馬を母に持つルモンドブリエや宝塚記念(G1)連覇などG1・4勝のクロノジェネシスが叔母にいるセブンマジシャンなど、良血馬が揃ったこともあり、来年のクラシックを占う上でも重要な一戦となりそうだ。

 中でも現在種牡馬として活躍するシルバーステートの半弟フォトンブルー(牡2、栗東・武幸四郎厩舎)は、今後の活躍を期待できそうな1頭である。

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武豊騎手

 その血統背景もあってか、昨年のセレクトセールにて1億4850万円と高値で取引されたフォトンブルー。8月の札幌で新馬勝ちを収めたものの、レース後には鞍上の武豊騎手が「調教の動きを含めて、緩く太いですし厳しいと思っていました」と語ったほど、状態は未完成だった。

「素質で勝った」逸材に期待大!?

 それでも「素質で勝った感じ」と鞍上が話した通り、4コーナーにかけてスッと先団へ取りつくと、ゴール前ではきっちり差し切り。まだまだ出来が低評価だったことを考えると、備わっているポテンシャルは相当なものが窺える。

 デビュー前から陣営も「良くなるのは先」と話していたように、武豊騎手にとっても来年のクラシックを見据えるだけの素質を感じているかもしれない。

 また、同馬を管理するのが武豊騎手の弟・武幸四郎師であることも魅力の一つといえるだろう。

「今年は武幸四郎厩舎のウォーターナビレラと共に牝馬クラシックに挑んだ武豊騎手ですが、桜花賞(G1)をハナ差の2着に敗れた以降は、3戦連続で二桁着順と低迷しました。

牡馬に関しても、同厩に『ウマ娘』で知られる藤田晋オーナー所有のドーブネがいましたが、武豊騎手にはドウデュースという絶対的な存在がいましたから、クラシックに出走できていたとしても騎乗するのは難しかったでしょう。

現時点でまだ何とも言えませんが、武幸四郎厩舎が管理する2歳馬で唯一デビュー勝ちを収めているのがフォトンブルーです。順調に勝ち上がっていけば、武豊騎手と共にクラシックへ挑戦することになるかもしれませんよ」(競馬誌ライター)

 長年、競馬界を沸かしてきた武兄弟。兄の武豊騎手は今もなお一線で活躍しているが、元ジョッキーだった弟の武幸四郎師は6年前に調教師へと転向したこともあって、兄弟コンビとしてのG1制覇が毎年注目されるようになった。

 現時点で兄弟による重賞勝利は、ウォーターナビレラで制したファンタジーS(G3)のみに留まっているが、いつの日かG1制覇、そしてクラシック制覇を楽しみに待っているファンも多いはずだ。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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