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エリザベス女王杯(G1)ポツン「傘マーク」で急浮上…あの超大穴にチャンス到来?

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 13日、阪神競馬場ではエリザベス女王杯(G1)が行われる。今秋のG1シリーズは2週前の天皇賞・秋(G1)までの4レース全てが良馬場での開催。ところが今週末は一転、関西地方で天気が崩れる予報が出ている。ただし、「傘マーク」が出ているのはレース当日の日曜だけだ。

 エリザベス女王杯デーを狙い撃ちしたかのような「傘マーク」だが、当日は午前8時ごろから夜にかけて断続的に降る予報となっている。

 ただし、雨量は1時間あたり2ミリが最大で、おそらく稍重か稍重に近い重での開催が濃厚だろう。いずれにしてもメイショウマンボが制した2013年以来、9年ぶりに雨中のエリザベス女王杯になる可能性は高そうだ。

 出走予定の18頭の中で、稍重か重で勝ち鞍があるのは有力視されるデアリングタクト、スタニングローズを含めて半数近い8頭にも上る。

 中でも馬場悪化を味方につけられそうなのはデアリングタクトだろう。無敗で牝馬1冠目のタイトルを獲得した2年前の桜花賞(G1)は、重馬場に苦戦するライバル勢を横目に中団後方から差し切り勝ち。また、無敗の三冠馬に輝いた秋華賞(G1)も稍重で制しており、馬場悪化は歓迎のクチだ。

 一方のスタニングローズは重馬場こそ未経験だが、今年2月のこぶし賞(3歳1勝クラス)を稍重で勝利。ある程度荒れた馬場にも対応できる下地はある。

 道悪を味方につけられそうな馬は2頭以外にも。陣営から雨歓迎のコメントが出ているのは、ローザノワール、ウインキートス、テルツェットなど。また、陣営は良馬場を希望しているものの、日本の速い馬場に不安を残すアイルランドのマジカルラグーンも、一雨あった方が競馬はしやすいはず。いずれにしても、馬券を買う側とすれば、各馬の道悪適性の見極めが非常に重要になるだろう。

「傘マーク」で急浮上…あの超大穴にチャンス到来?

 そしてもう1頭、どうしても名前を挙げておかないといけないのが、11日現在『netkeiba.com』の予想オッズで最下位18番人気となっているホウオウエミーズ(牝5歳、美浦・池上昌和厩舎)である。

 重賞での最高着順は5着と、G1に入ると実績的にはかなり見劣る存在。しかし、全5勝を稍重か重でマークしているメンバー屈指の道悪巧者でもある。前走の新潟牝馬S(OP)は稍重発表だったが、当日の午後にかなりの雨量を記録しており、相当時計が掛かる馬場だった。

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丸田恭介騎手

 鞍上の丸田恭介騎手も『スポーツニッポン』の取材に対し、「とにかく雨はどんどん降ってほしい。ぐちゃぐちゃの馬場でも減速しないタイプなので、他の馬が苦しむなら有利になる」とコメントするほど。極端な馬場悪化の恩恵を受けそうなのはホウオウエミーズで間違いないだろう。

 11日に発表された枠順も3枠6番と絶好枠。もしホウオウエミーズが3着以内に激走すれば、三連単339万超をつけた昨年以上の衝撃が走ることになる。

中川大河

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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