ディープ後継争いに異変!? 目玉級苦戦も「G1未勝利トリオ」が異例の大躍進
13日、阪神4Rの2歳未勝利戦(芝1600m)をユリーシャが勝利。これでディープインパクトを父に持つ新種牡馬・グレーターロンドンの産駒は4週連続勝利となった。
「ディープインパクトを父に持つ新種牡馬」といえば、今年はサトノダイヤモンドとリアルスティールが目玉的存在。リアルスティールは先週、オールパルフェがデイリー杯2歳S(G2)を制するなど良いスタートを切った。
一方で、注目度の高かったサトノダイヤモンドは、初年度種付け料300万円という評価を受けながら、初年度産駒はここまで6勝とやや低調な出だしとなっている。
また、海外で種牡馬入りしているため上記の馬とは立場が異なるが、英G1・2勝の実績を誇るサクソンウォリアーの産駒も日本で4頭がデビューし、(2-1-1-0)という馬券人気に対して着順は(0-0-0-4)と期待を裏切っている現状だ。
そんな目玉馬や期待馬が振るっていない中で、失礼ながら“意外”な馬たちが大健闘を見せているようだ。
「G1未勝利トリオ」が異例の大躍進
「“ディープインパクト直仔種牡馬”の2歳戦における産駒の勝利数を見ていくと、トップは確固たる地位を築きつつあるキズナの14勝です。ただ、その下が思わぬメンバーになっています。2位タイが12勝のシルバーステートとリアルスティール。4位が10勝のダノンバラード。5位に7勝のグレーターロンドンと続きます。
この4頭のうち、リアルスティール以外の3頭は現役時代にG1勝ちのない面々。G1を勝って種牡馬入りしたミッキーアイル、ディープブリランテ、リアルインパクトといった馬たちを優に超えるペースで勝ち星を挙げているのです。
日本競馬に旋風を巻き起こしたサンデーサイレンスの後継争いは、ディープインパクトやハーツクライといった現役時の実績が豊富な馬たちが中心でしたが、孫の代では異なるシナリオも見られそうですね」(競馬誌ライター)
現2歳世代に設定されていた当時の種付け料はこちらの通り。名前の挙がった3頭はお手ごろな価格だったが、前評判を覆す成績を残している。
サクソンウォリアー 3万ユーロ ※現在の価値で約430万円
キズナ 350万円
サトノダイヤモンド 300万円
リアルスティール 200万円
ダノンバラード 150万円
シルバーステート 100万円
グレーターロンドン 50万円
「ダノンバラード産駒はキタウイングが、グレーターロンドン産駒はロンドンプランがそれぞれ重賞を勝ちました。2頭の産駒は勝ち上がり率も優秀で、CPI(Comparable Index)という指標で見ても繁殖の質はそれほど高くない中で健闘しています。
特にグレーターロンドンは2歳戦の勝率が25%と、5勝以上を挙げている種牡馬の中でトップの数字をマーク。初年度産駒のブレークで種付け料が一気に4倍となったシルバーステートに続く大暴騰もあるかもしれませんね」(同)
種牡馬デビュー時の評価が、それほど高くなかった馬の活躍が目立つディープインパクトの後継争いは、まだまだ混沌を極めそうだ。
G1勝ち実績のある組でも、リアルスティール産駒は10月以降だけで7勝と猛追しており、サトノダイヤモンド産駒も出走数が少なく晩成疑惑はあるが、デビューした馬の勝率自体は悪くない。
さらに、3年後には“真打”と見られているコントレイルの子もデビューする。“異変”が起きているディープインパクトの後継争いは今後も下克上組が席巻するだろうか?それとも実績組が巻き返すだろうか?その行方からまだまだ目が離せない。
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