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ディープインパクト「ラストクロップ」がG1挑戦!? 日欧で「最後の衝撃」の期待大

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撮影:Ruriko.I

 今週末には、牡馬クラシック三冠の最終章・菊花賞(G1)が行われるが、その一方で来年のクラシック戦線に向けた2歳馬たちの戦いも着々と進んでいる。

 今年の2歳世代における最大の注目は、何といってもディープインパクトのラストクロップたちであろう。日本で血統登録が行われたのはわずかに6頭であり、その希少性も相まって各種セール等でも大きな注目を集めていた。今週末のアイビーS(L)では一足早くデビュー戦を勝利したオープンファイアが出走予定であり、その走りにも大きな期待が寄せられている。

 だが実はディープインパクトの最後の産駒はこの6頭だけに限らない。視野を海外に向けると、更に6頭のディープインパクト産駒が存在するのである。

日欧で「最後の衝撃」の期待大

 中でも現地で大きな話題を集めているのが、アイルランドの名トレーナー・A.オブライエン師が手掛けるオーギュストロダンだ。同馬の母・ロードデンドロンはオペラ賞(G1)などG1・3勝を挙げた名牝で、その1つ下の全妹には愛チャンピオンS(G1)などG1・7勝を挙げた名馬マジカルがいる血統である。

 この名門所属の超良血馬は、デビュー3戦目となる9月のチャンピオンズ・ジュベナイルS(G2)で重賞初制覇を達成。このレースはクラシックの登竜門的な位置づけの1戦であり、ここを勝利したことで現地での評価は急上昇。10月時点の話ではあるが、大手ブックメーカー各社がオーギュストロダンを来年の英ダービー(G1)の前売りオッズ1番人気に設定していることも、この馬への評価の高さを物語っている。

 22日にはイギリスのフューチュリティトロフィー(G1)へと参戦するオーギュストロダン。ここでも結果を残すことができれば、来春のクラシック戦線における有力候補としての評価を確固たるものとできるはずだ。

 さらに、欧州でデビューを控える残る5頭のディープインパクト産駒たちの中にも、オーギュストロダンに引けを取らないスケールを持つ期待の良血馬が存在する。それがドラムロールとビクトリウムの2頭だ。

 ドラムロールは母・メイビーがアイルランドのG1を制しており、同馬は数年に渡り日本のノーザンファームに滞在していた経験がある。その際の2015年に出産したサクソンウォリアーは離乳後に母の元を離れて欧州へと渡り、英2000ギニー(G1)を制覇。これは日本産馬として初となる英国クラシック制覇の快挙であった。ドラムロールはこの全弟にあたるだけに、大物候補として期待するには十分な存在ではないだろうか。

 牝馬のビクトリウムは、英1000ギニー(G1)、英オークス(G1)、クイーンエリザベス2世S(G1)などG1合計7勝を挙げた欧州でも有数の名牝・マインディングの初仔。祖母や近親にもG1を制覇している馬が多くいる超一流といえる母系を引いている。ビクトリウムにもクラシック戦線に向けて期待が寄せられることになりそうだ。

 仮に世代に12頭の限られた産駒の中から、日欧でクラシックホースを輩出するとなれば「最後の衝撃」と呼ぶには相応しいものとなる。日欧で数々の実績の残してきたディープインパクト産駒の忘れ形見たちは、いったいどこまで成績を伸ばすことができるだろうか。

 デビューを控える若駒たちの未来に思いを馳せつつ、まずは来春のクラシックに向けて重要な1戦に臨むオープンファイアとオーギュストロダンの今週末の走りに注目したい。

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