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富士S(G2)重賞初制覇の立役者が降板の謎…福永祐一「抜擢」に賛否の声

富士S(G2)重賞初制覇の立役者が降板の謎…福永祐一「抜擢」に賛否の声の画像1

 22日、東京競馬場では富士S(G2)が開催される。1着馬にはマイルCS(G1)への優先出走権が与えられることもあって、注目のステップレースとなっている。

 登録メンバーを見てみると、NHKマイルC(G1)を制したダノンスコーピオンや、前走の安田記念(G1)で古馬相手に4着と奮闘したセリフォスなど有力な3歳馬たちが参戦。他にも、春に4連勝でマイラーズC(G2)を制したソウルラッシュ、昨年の京都金杯(G3)2着の実績を持つピースワンパラディなど骨っぽい古馬勢が顔を揃えた。

 好メンバーが集う中、昨年の富士Sで3着に好走したタイムトゥヘヴン(牡4、美浦・戸田博文厩舎)もチャンスは十分と言えるだろう。

 父は世界的スプリンターであり安田記念を制したロードカナロア、母に桜花賞馬キストゥヘヴンを持つタイムトゥヘヴン。自身は3歳秋までマイル路線とクラシック路線の二足の草鞋を履いていたものの、セントライト記念(G2)でのシンガリ負けを機に富士Sで好走したことで、その後は完全にマイル路線を歩んでいる。

 4月のダービー卿CT(G3)で重賞初制覇を飾ると、続く京王杯スプリングC(G2)でも3着に好走。前走は距離を延ばしてエプソムC(G3)に挑み5着に敗れたものの、勝ち馬ノースブリッジとの差は僅かコンマ2秒。重賞でも実績のあるマイル戦に戻す今回は、ファンからしても不安より期待の方が上回る。

 そこで気になるのは、やはり鞍上だ。

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大野拓弥騎手

 タイムトゥヘヴンの近走の好走は、いずれも大野拓弥騎手が導いたもの。前走のエプソムCでは、自身がフランス遠征中だったこともあってか戸崎圭太騎手が跨ったものの、今回はその戸崎騎手がピースワンパラディに乗るとなれば、すでに帰国している大野騎手に再び手綱が戻っても不思議はない。

 しかし、各メディアの想定騎手は福永祐一騎手となっており、大野騎手の名前は見当たらなかった。状況的に考えると降板の可能性も高そうだ。

 大野騎手にとっては、ここで結果を出せば2016年にサウンドトゥルーで制したチャンピオンズC(G1)以来、6年ぶりのG1制覇への機運も高まっただけに、今回は残念な乗り替わりとなってしまった。

福永祐一騎手「抜擢」に賛否の声

 ただ、この陣営の采配に一部のファンは納得がいかなかったようだ。ネット上の掲示板やSNS等では「福永なら頼もしい」「鞍上強化」という歓迎する意見がある一方で、「大野が良かったのに……」「なんで福永なの?」と残念がる声も上がっている。

 このように、ファンの間で賛否の声が分かれた理由の一つには、最近の福永騎手が重賞勝利から遠ざかっているからかもしれない。

 春はカフェファラオでフェブラリーS(G1)、ジオグリフで皐月賞(G1)を制するなど最高のスタートを決めた福永騎手。いずれも初騎乗で陣営の起用に見事応え、「名手・福永ここにあり」と我々競馬ファンにも遺憾なく印象付けた。

 ところが、その後の重賞では勝ち切れないレースが続き、現在は重賞25連敗中というスランプに……。そのうち半分以上の13戦で3番人気内の馬に騎乗していたことを考慮すると、必ずしも鞍上強化といえない部分もあるのだろう。

 とはいえ、秋の東京開催が始まって以降はジャスティンカフェで毎日王冠(G2)2着、アンドヴァラナウトで府中牝馬S(G2)3着と奮戦している福永騎手。改めて名手の手綱捌きに注目したい。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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