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【朝日杯FS(G1)展望】昨年は武豊ドウデュースら「G1馬」4頭輩出!今年も大物候補ずらり

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 18日、阪神競馬場では2歳マイル王を決める朝日杯FS(G1)が行われる。昨年は優勝したドウデュースを筆頭に、掲示板に入った5頭中4頭が後にG1を制すハイレベルなメンバー構成だった。今年はいったいどんな顔触れとなるのか、上位人気が予想される馬を中心に展望していこう。

 1番人気が濃厚なのは、21年の1歳セレクトセールで2億6400万円(税込)の高値をつけたダノンタッチダウン(牡2歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。

 デビューは10月の中京2歳新馬(芝1600m)で、福永祐一騎手を背に中団後方から直線鋭く伸びて初陣を飾った。

 2戦目は今回と同じ舞台で行われたデイリー杯2歳S(G2)。川田将雅騎手に乗り替わって再び1番人気に推されたが、スタートが今一つで道中は無理をせず、後方3番手で末脚を温存した。直線で大外に持ち出されると、次位を0秒9も上回る33秒1の強烈な瞬発力を繰り出したが、マイペースで逃げたオールパルフェを捉えきれなかった。

 2戦目で初黒星を喫したダノンタッチダウンだが、ペースと位置取り、コース取りを考えれば負けて強しといえる内容。530kgを超える大型馬で、デビュー3戦目を迎えてさらなる上昇も見込めそうだ。

 半兄のダノンザキッドは2歳時にホープフルS(G1)を勝ったが、父がジャスタウェイからロードカナロアに替わった本馬は、よりマイル向きの印象。兄に続き2歳G1を制し、マイル路線の主役に名乗りを上げたい。

 ダノンタッチダウンの対抗格として名前が挙がるのは、先行力が魅力のドルチェモアとオールパルフェの2頭だ。

 ドルチェモア(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、夏の札幌2歳新馬(芝1500m)で3馬身差の快勝を収めると、2戦目は出世レースのサウジアラビアRC(G3)へ。ここではノッキングポイントから離された2番人気だったが、2番手追走から大逃げしたグラニットを残り30m地点で捉え、デビュー2連勝を飾った。

 新馬戦は逃げ切り勝ちだったが、番手からでも結果を残せたのは大きな収穫だったといえるだろう。

 母は2013年の桜花賞(G1)を7番人気で制したアユサン。全兄には今年のスプリングS(G2)で4着したエンギダルマがいる。母が桜の女王に輝いたときと同じ阪神1600mでG1制覇を再現できるか。

 控える競馬で結果を出したドルチェモアに対し、3戦連続で逃げているのはオールパルフェ(牡2歳、美浦・和田雄二厩舎)だ。

 6月の東京で行われた2歳新馬(芝1600m)は0秒5差の2着に敗れたが、先着を許したのは素質馬のノッキングポイントだった。その後は約4か月の休養を挟み、10月の未勝利戦(芝1600m)で難なく勝ち上がると、3戦目には関西遠征を敢行した。

 そのデイリー杯2歳Sでは、ダノンタッチダウンとクルゼイロドスルに次ぐ3番人気。大外10番枠から内の各馬を見ながらハナを切ると、600m通過が35秒3のややスローな流れに落とし込み、最後はダノンタッチダウンの追い込みを半馬身しのいで重賞Vを飾った。

 同コースでダノンタッチダウンを封じ込めた逃げ脚は今回も警戒すべきだが、今回は逃げたい馬も多く、すんなりハナを切れるかどうかがポイントとなるだろう。

 2戦2勝のオオバンブルマイ(牡2歳、栗東・吉村圭司厩舎)は、距離と右回りへの対応がカギとなる。

 9月の中京2歳新馬(芝1400m)を5番人気で、前走・京王杯2歳S(G2)はなんと10番人気でそれぞれ勝利。文字通り、配当面でファンに“大盤振る舞い”を続けている。

 2戦とも人気薄での勝利だが、決してフロックではない。ともに好位から抜け出す強い競馬で、前走の勝ちタイム(1分20秒9)は、3年前に2歳コースレコードをマークしたタイセイビジョンと僅か0秒1差という好時計でもあった。

 朝日杯FSにおける前走・京王杯2歳S組は、過去10年で「0-2-2-27」と直結しないイメージもあるが、1着馬に限れば「0-2-1-5」と複勝率は悪くない。今回も大盤振る舞いを期待するファンは少なくないはずだ。

 京王杯2歳Sで2着に逃げ粘ったのがフロムダスク(牡2歳、栗東・森秀行厩舎)だ。

 デビュー戦勝利後の2戦目カンナS(OP)は出遅れがたたって最下位10着に敗れたが、前走のようにハナを切ったときはしぶとさを発揮するタイプ。この馬もオオバンブルマイと同様、初のマイルへの距離延長が課題となる。

 デビューから5戦連続で1200mを使われてきたウメムスビ(牡2歳、栗東・新谷功一厩舎)も未知の距離に挑む。

 血統的には父が新種牡馬でスプリントG1覇者のファインニードルなので、距離には限界がありそう。ただし、母系には中距離馬が多く、マイルまでならこなしても不思議ではない。スタートセンスも良く、好位から粘り込みを図る。

 未知の魅力にあふれるのは、2頭の1戦1勝馬だ。

 1頭目は、11月の新馬戦(東京芝1600m)を好内容で勝利したレイベリング(牡2歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)。スローな流れを中団から楽々と差し切った末脚は鮮烈だった。フランケル産駒の大物候補が2戦目でのG1勝利を狙う。

 2頭目は、新種牡馬リアルスティール産駒のエンファサイズ(牡2歳、栗東・四位洋文厩舎)。11月に今回と同コースの2歳新馬を鋭い伸び脚を発揮して勝利した。勝ちタイムの1分34秒5は、初めてのレースとしては秀逸。同日に行われたデイリー杯2歳Sと比べても1秒3遅いだけだった。

 この他には、未勝利、アスター賞(1勝クラス)を2連勝中のドンデンガエシ(牡2歳、美浦・尾関知人厩舎)、新馬、秋明菊賞(1勝クラス)を勝って2戦2勝としたコーパスクリスティ(牡2歳、栗東・中内田充正厩舎)、福永騎手がデビューから手綱を取るフランケル産駒のティニア(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)、サウジアラビアRCで大逃げを見せ2着に逃げ粘ったグラニット(牡2歳、美浦・大和田成厩舎)などの伏兵陣も上位を狙う力がある。

 逃げ馬が多く、例年以上にハイペースが見込まれる今年の朝日杯FS。ダノンタッチダウンが兄ダノンザキッドに続く2歳G1馬に輝くのか。来春の皐月賞(G1)やNHKマイルC(G1)にもつながる一戦は18日15時40分に発走予定だ。

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